スポンサーリンク
書籍

インディリムの日誌(収集済)

シースロードがサマーセットに侵入している明らかな証拠。我々は卑劣な生き物を追跡して海岸沿いにアリノールの西、ウェレンキンの入江近くまで来ている。

* * *
我々は元来全く自然に見えない現象に出くわした。ガイザーが現れ、そこから水が噴出された。さらにシマーリーンや島の他の地域で報告されている恐ろしい海の獣、ヤグーラが飛び出してきたのだ。よりひどいことに、獣の群れの中にはアンデッドもいた。

* * *
この発見を確認する必要はある。私見だが、ヤグーラとアンデッドはシースロードのある種の魔法による攻撃だという結論に達した。

* * *
奇妙なガイザーの中心に、サピアルチが「アビサルの真珠」と名付けた宝石を見つけた。真珠はガイザーを固定させるだけでなく、ヤグーラを引き寄せる生餌の役割を果たすような、悪しき魔法を発していた。真珠を破壊すると、恐ろしい出来事は唐突に終わった。

* * *
我々はシースロードを追跡してウェレンキンの入江にある隠れ場所まで来た。この獣はしわがれた口語と直接心に訴える言語を組み合わせてヤグーラの召使に呼びかけ、その際に自らをブコルゲンと名乗った。近づいていくと、我々の頭に精神魔法が入り込んできた。奇妙で冒涜的な体験だった。

* * *
ブコルゲンはアビサルの真珠の、養殖場の世話係のようだった。真珠の周囲の水や、真珠の輝く表面にまで奇妙な印を描いた。それから水に錬金術的な混合物を加えると、海がアルケインの光で輝いた。きっとこれが真珠の魔法の源だ。

* * *
我々が観察している最中に、外套に身を包んで頭巾を被ったハイエルフが、ウェレンキンの入江にいるシースロードを内密に訪れた。人影はこそこそと話していたが、海風に乗って一部が耳に届いた。ブコルゲンは現在サマーセットの影で活動するシースロードのグループの1人のようだ。彼らは「アビサルの徒党」と名乗り、「ベドラムの宮廷」と名乗るハイエルフの集団と協力関係を結んでいるようだった。バトルリーブは彼らについてもっと知りたいだろう。

* * *
聞き取れた会話から、ガイザーはサマーセット中で大暴れし、最終的には島を沈めてシースロードが取り戻すという、大きな計画の一部に過ぎないとわかった。

* * *
機会を伺い、こっそりと近づいて印や真珠、外套と頭巾をまとう人影をよく見ようとした。ブコルゲンは明らかに魔法と錬金術を組み合わせてアビサルの真珠の性質を変えている。その技術を調べる時間がもっとあればよかった。シースロードが頭巾の人影に心配するなと言っているのを聞いた。「ク・トラは役割を果たした。彼の死は残念だったが、それで全体の計画が変わるものではない」

* * *
頭巾の人影は静かに立ち去り、ミリヤと隊長は追跡しないと決めた。ここで知った情報を持ってアリノールに戻り、バトルリーブに次の手を決めてもらうほうが良い。

* * *
これまでにわかったのは、サマーセットは圧倒的なスロードの軍隊に侵略されているのではないということだ。代わりに少人数のシースロードの徒党、4人で始まりク・トラという者の死で今は3人に減っている彼らが、破壊的なアビサルガイザー、ヤグーラとアンデッドの群れを解き放つため、島に侵入していた。彼らはどうやら「ベドラムの宮廷」と名乗るハイエルフの集団と協力関係にあるようだ。

* * *
海兵隊員サルウィが濡れた石の上で滑り、我々の存在がシースロードにばれてしまった。シースロードは手下のヤグーラに殺せと命じた。急いで逃げなくては。この報告書と、知ったことをすべてバトルリーブに届けなければならない。

コメント

スポンサーリンク