収穫の月1日
この文章は、目が追いつかないような速さで直感のまま書いている。
この興奮を抑えることは難しいし、その理由を説明もできない。
私が発見したこの知識の泉、この水をいくら飲んでも満たされることはない。
けれど私にとってはとても美味で、宝石よりも貴重なものだ。
収穫の月2日
詳細に調べた後、私は壁の古代ルーンを翻訳した。
これはシーカーの保管所だ!
このとてつもなく巨大な蔵書庫が、クラグローンの地下に昔から存在していたとは驚きだ。
明日はさらに奥まで進んでみよう。
床に穴が開いている場所を見かけた。
もし行けそうなら、その下に入ってみよう。
収穫の月3日
奥に進むと彼の声が聞こえた。
「おいで、探し求める者よ」。
私は答えた。
「私はイブルーラ!ここにいるわ!」
収穫の月3日
私を目覚めさせたものが何かはわからない。
けれど夜に目が覚めた。
私はこの数日間に書いたものに目を通した。
ページは1つの単語以外は空白だった。
「シーカー」
もっと奥深くへ行こう。
私に話しかけるものを見つけなければ。
トンネルを進んでいくと、空白のページに勝手に文字が書かれた。
「もっと近くに」
繰り返し繰り返し、この言葉がページに書かれた。
「もっと近くに」
一足ごとに、走り書きの文字は大きくなった。
私がその部屋にたどり着くまでずっと。
書物の玉座の上で、それは私を誘うように見下ろしていた。
その下には、それぞれに一生分の答えを載せた本の数々。
そしてその答えが、さらに別の疑問を生む。
「秘密を教えて」
私は彼と取引をした。
私は世界の隠された意味を探し求め、それを彼の元へと運ぶ。
その代わりに、私は知るべきことのすべてを学び知るだろう。
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