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書籍

希望と再挑戦

お前は状況を好転させて利益を出した。だからもう一度お前に賭けてみるつもりだ。

Hからお前に積荷目録と地図を渡すように頼まれた。次の目的地はアルドメリ・ドミニオンだ。今回の積荷はブレトンのワインのようだ。

エルフは輸入ワインに重い関税をかけている。自分達のワイン商人が競争に負けないようにするためだ。積荷を調べられずに港まで運ぶことができれば、少なくとも私達の取り分は30%増加する。そうすればお前のこれまでの失敗の一部は埋め合わせできるはずだ。

また同じことを言わなければならないなんて呆れるばかりだが、不利になるようなものは絶対に残すな。証拠も目撃者もだ。誰かを雇ったらそいつが秘密を守るなんて思うな。しっかり片付けておけ。私達は失敗した奴らは始末する。言いたいことは分かるな。

この洞窟をもう一度使用したい。Hは、ワインをサマーセットに密輸できるなら、何でも密輸できると考えている。目録や手紙は絶対に残すな。見つかれば衛兵に見返りを期待されるようになる。そうなればお前からはこれ以上利益を得られなくなる。旅行者の一団にも気を付けろ。全ての計画を台無しにされる可能性がある。

もう一度失敗すれば、同じように全ての計画が台無しになるだろう。

私を怒らせるような真似はするな。前回とは違うんだ。Hは成功以外認めない。

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