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書籍

収穫の終わり

マスターソーサラー、サモナーにしてディレニの家臣シメール

シメール・グレイギンは野心的なディレニ・クランの家臣だった。ディレニ家はデイドラとの有益だがリスクの高い取引から身を起こした。シメールはおそらくディレニで最も賢く野心的なサモナーだった。デイゴン卿に陰謀さえ企て勝った。罠が成功し、デイゴンはオブリビオンに追放された。しかしその瞬間、デイゴンは自分を騙した定命の者を消し去った。シメールは永遠に、友や同胞と共に楽しく故郷で暮らすことを保証されていた。シメールのその言葉を曲解したデイゴンは、小さなケシリー島(グレナンブラの海岸沖にある小さな島)を掬い上げ、虚無に投げ捨てた。シメールの友も同胞も即死し、残った声がシメールを苦しめた。シメールも着実に老い、関節炎に苦しみつつ永遠に生きることを強いられ、自分がデイドラの主を騙して起こした悲劇的結果について考えさせられた。

救世主の皮の鎧:

デイドラの主マラキャスによって作られたこの防具は、誓いを破る者を攻撃するためにすばらしい特性を発揮する。シメールはデイゴンを騙して、守るつもりのない力に背く誓いを立てた。救世主の皮はデイゴンのシメールに対する大いなる怒りをかわし続け、シメールが攻撃できるまで時間を稼いだ。使われたのはデイゴンの「プロトニミック(すなわち真の名の呪文)」だった。残念ながら、他のマラキャスの贈り物と同じようにこの防具には一長一短がある。魔法攻撃には特に弱いため、特別な場合のみ着用すべきものなのである。

デイゴンのプロトニミック

シメールはデイゴンの力を徐々にすべて虚無に流す魔術のために、デイゴンのプロトニミックを使った。だがシメールはデイゴンの抵抗が、力の流出を止めることはできずとも遅らせられることを読み違えた。その結果、デイゴンはシメールを呪い、シメールの契約を文字通りに遂行できた。ただ力を虚無に流すのではなく、デイゴンはそれをすべて呪いにこめた。その結果ケシリー島は虚無に投げ出され、住民もすべて惨殺された。シメールは壮大な野望の廃墟の中で、永遠に生きることを強いられた。

狩りの儀式

無実の犠牲者の礼拝堂: シメールはデイゴンが自分を個人的に嘲笑い苦しめるために、ケシリー島を無実の犠牲者の礼拝堂を置く場所として作ったと信じている。魔法で作られた緑のクリスタルの建造物は、タムリエルから引き裂かれて虚無に放たれてから、島で唯一の建物となった。

槍

グレートハントにより使われた苦き慈悲の槍は、おそらくハントに聖別されその制限に束縛される者を除いては、定命の者でも不死の者でも扱えなかったと思われる。だがシメールは、槍の力が偉大であるが無限ではなく、明らかに魔法がかかった(たとえばマラキャスによる救世主の皮の鎧のように)ものなら、定命の者、不死の者に関わらず、守ることができることを究明した。

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