蒔種の月10日 例の奇妙な木のある谷の近くの洞窟に降りた。場所を覚えなければ。素晴らしい苗木が育ち、甘い実が成っている。実においしい。市場でそれなりの金額で売れるだろう。 蒔種の月11日 洞窟はウッドエルフでいっぱいだ! もっと種が欲しくて行ってみたら、まるで村のようなありさまだ。今は何年か聞かれたが、怖かったのでどもってしまい、ただ逃げた。 蒔種の月13日 サルモールに手紙を書いて、時空を旅するウッドエルフのことを伝えた。返事はまだない。地元の連中は私を笑うだけだ。時空を超えた旅など不可能だと。そうかもしれないが、でも私は見たんだ。明日は地元の樹の従士に、洞窟まで来てもらうつもりだ。 蒔種の月14日 村が消えた! 樹の従士は笑って言った。「よそ者よ、ウッドエルフがあなたをからかっていたんだろう」。そうだとしたら、まったく念の入ったいたずらだ! 絶対に見たんだ。 蒔種の月15日 村が戻るまで洞窟で待つことにした。自分がおかしくなっていないことを証明する。
コメント