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書籍

愚かなる翼

囁く影のロミエン・ガルヴェッタ著

パタパタと舞う、愚かな羽の大群。奴らは自分たちを、高貴で狡猾で賢いと思っている。

だが奴らは空っぽだ。小さく、お喋りなあの方の模造品。あの方の優雅の切れ端でしかない。影ではなく、ハエのように群がるだけ。愚かな獣。均衡を欠いていて、賢くない。不愉快で、爪で引っかき、羽をばたつかせる。奴らはコウモリと戦う。棒切れと葉の戦いだ。

奴らはなぜあの方の意志にあれほど近い? うるさい音を立ててばかり。追い出されたのも当然だ。追放された。奴らの力は無駄になった。無駄、無駄だ。利用できたはずのものが無駄になった。奴らはお喋りしてばかり。叫び声だ。爪をちっぽけな愚かしい財宝に引っ掛ける。キラキラした、錆びついた輝き。

何と奇妙な獣だ。馬鹿どもめ。奴らには何も与える価値がない。奴らは無価値だ。私は奴らを恐れない。あいつらはあの方の囁き声。割れ目から漏れた囁き声が、ゴミを漁り、貪っているのだ。奴らのにやついた目に恐怖はない。ただ黒いだけ。光り輝く黒。

あのような模造品の気を逸らすのは簡単だ。利己的で、愚かな奴らめ。剣ではなく羽根の騎士たち。なまくらなクチバシどもめ。鈍った爪め。奴らはあの方のオブリビオンの絵をすぐ近くで運んでいる。我々をあの高みまで登る手助けをしてくれれば。だが奴らは笑うだけ、ただ笑うだけ。ケラケラと政治工作をしている。

内部で大量の力が失われた。あの方は、あれを我々に入手させたくないのだろうか?

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