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書籍

色あせたメモ

私はサネッサルモの助手です… いや、助手でした。今度生まれ変わったときにはこの忠誠心が報われますように。

師匠とは共に何十年も働きました。彼が不当に女王の法廷から追放されたと信じていた時、彼の味方をしました。妻に起こった出来事によって彼を裁くなどおかしいと思っていました。世間の目はときに残酷なものです。しかし今私が仕えているあの男は、その人とは似ても似つきません。彼は壊れてしまいました。

どれだけ高潔な者でも震え上がってしまうような奇妙な心象風景を持って任務を遂行してきました。生と死の境目が曖昧になるような凶悪な儀式さえをも手伝ってきました。私がよく知っていたサネッサルモを悼みます。あの話し上手で、律儀な雇い主で、愛情深い夫であったあのサネッサルモを。

彼は怪物になってしまいました。以前とは似ても似つきません。今、氷の壁を見つめながらこれを書いています。きっとこれが私が見る最後のものとなるでしょう。

もし誰かがこの手紙を見つけたら、その人がサネッサルモに対して私よりもうまく立ち回れることを願います。

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