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書籍

ドラデイヴァの日記

私はあらゆる物語を聞き、あらゆる語り部やち長老と話した。
多くの季節をかけた探索と調査の末、私の卵の家族の祖先は、インペリアルの第九軍団をツォフィア洞窟に連れ込んだという結論に達した。
軍団はそこで歴史の中に埋もれ、失われた軍団になったのだ。

* * *

ツォフィア洞窟に関係する物語の多くは、ウジュカと呼ばれる巨大かつ強力なポリプラムスに言及している。
確かめた限り、この邪悪なスライムの巨大な塊は、他のポリプラムスとは行動が異なる。
自身を拡張するのだ。
ウジュカと何らかの形で連結している動く粘液の塊を広げ、ウジュカの目、耳、触覚として機能させる。
それがウジュカの外の世界との接触点になっているのだ。
私が話した長老たちは敬意を込めてウジュカについて語ったが、明らかに彼らもその生物を恐れていた。
彼らが言うには古代の季節において、付近の部族の長老たちがツォフィア洞窟に行き、拘束の儀式を執り行って、巨大なポリプラムスとその拡張を洞窟内部に閉じ込めていたそうだ。

拘束の儀式はもう非常に長い季節の間行われていない。
ツォフィア洞窟への入口が落石で塞がれて以来ずっとだ。
第九軍団が行方不明になったのはその時か?
彼らはどのようにしてか、洞窟の内部に閉じ込められたのだろうか?

* * *

私がポリプラムスについて知ったことは以下の通りだ。
あのスライムは沼を這い回り、その途上にあるもの全てを吸収する。
新しく生まれる時は分裂して新しいポリプラムスになるか、吸収した肉をポリプラムスの死体に代えてしまうか、どちらかだ。
ポリプラムスの死体は半透明の体のような外見をしており、肉が骨から溶け落ちてポリプラムス状のスライムに置き換わっている。
この吐き気をもたらすような轟く生き物は、生まれる元となったポリプラムスと何らかのつながりを持っているが、ウジュカの場合ほどではない。

* * *

ある長老はウジュカのための拘束の儀式を私に教えてくれた。
少なくとも、彼女は以前の長老に教わったことを私に教えてくれた。
ウジュカがもう存在していなければいいが。
もしあれがまだツォフィア洞窟を占領しているとしたら、洞窟を去る前に拘束の儀式を行わなければならない。
ただ、私としては第九軍団の痕跡と証拠を見つけ出して祖先の動機を示し、私の卵の家族を貶めてきた、裏切り者の汚名を返上したい。

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