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書籍

婚約の儀の間の外交

インデニールとグワエリング、つまり新たなシルヴェナールとグリーンレディの結婚は、ボズマーにとって重要な出来事であり、それはアルドメリ・ドミニオンにとっても同様である。

マラバル・トール全土が不穏な空気に包まれている現在、女王の大使達がボズマーとの関係の築き方を理解しておくことは重要である。

以下の情報は、名高いアルトマーの作者、シランティレの書いた「ボズマーの伝統と風習」を元に構成したものである。

彼らの伝説によればボズマーは、かつては(今とは全く違い)野性的な上に獰猛で、思いのままに姿を変えることができたと言われている。さらなる文明化を望んだ彼らは、イフレと取引を行い、(彼らの考える)より洗練された理性を手に入れる代わりに変身する力を失ったとされている。

このグリーンパクトは彼らの生活のあらゆる面に影響を及ぼした。彼らは非常に儀式主義的になり、その儀式は… 他の文明を築いてきた… 人々にとっては風変わりに見えると思うが、これはウッドエルフが獰猛な性質を取り戻さないようにするために行っているのである。

彼らの最も重要な儀式の一つが婚約の儀である。1世代に一度だけ執り行われ、重要な3人の指導者達のうちの2人が選定されて結婚する(3人目はウッドエルフのカモラン王か女王になる)。

この2人を選ぶ方法はボズマー以外に知られていないが、婚約の儀はグリーンレディとシルヴェナールを一つにするための儀式なのである。

シルヴェナールはボズマーの精神的指導者であり、全ボズマーに多大な啓蒙的影響を与えている。彼のことをグリーンパクトが具現化された者だと言う者もいれば、単純に力強い神秘的存在であると考える者もいる。

シルヴェナールになったボズマーは、自分達の住んでいる土地とその人々に関する深い知識を得る。

その一方でグリーンレディは純粋な自然の力である。彼女はボズマーの肉体的特徴の象徴で、いわばボズマーの狩人であり、戦士であり、今にも暴走しそうな拳でもある。

ただし彼女が野蛮さを求めていると勘違いしてはならない! グリーンレディは祖先達の戦術的な身のこなしを受け継いでいる。彼女を本当の獣に変えることができるのは、彼女のシルヴェナールの死だけである… 一部の不運な者はそれをケナーシ島で目撃した。生存者がいたとしたら、それは奇跡である。

婚約の義については、ボズマーのように真剣に取り組めば問題ないと思われる。出された食事を(文句を言わずに)食べればいいが、酒は控えめにすべきである。彼らの儀式の飲み物である「ロトメス」を大量に飲めば、どんなに酒に強くてもボズマー以外は胃をやられてしまうだろう。

できることなら衝突は避けるべきだが、式典の最中ちょっとした小競り合いは避けられないだろう。というよりも、そうなると考えておくべきである。

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