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書籍

崇高なるヴァイパーの夜明け

摂政カシピアはもういない!
これからの私は崇高なるヴァイパーだ。
セレスティアルの位まで登り、世界を変える力を手に入れた!
まあ、少なくとも、じきにそうなる予定である。

これらの古代ネードの民の遺跡内で解き明かした秘密により、私はネードの民が定命の者にセレスティアルのエネルギーを植え付ける方法を再現できた。
そしてスケールドコートの錬金術師とアイアンオークのルーン筆写家らが開発し、マンティコラやトロールを相手に実験を重ねた技法を組み合わせることで。
私は自らの定命の者としての体をエセリアルの力の導管へと変化させる方法を開発した。

もっとも、これらのことは現地人からレッド・ブリットル、我々錬金術師がニルンクラッツと呼ぶ主要成分の発見、または再発見がなければ不可能だっただろう。
この真紅の物質は、自然の状態では非常に危険なものとなる。
しかし我々が古代の文書より再現した精製方法により、安定化したこの成分こそが、この変化を可能とする鍵となった。

我々は今、新たな世界の岸辺に立っている。
この過程が完了し、崇高なるヴァイパーとなった私が産卵場から現れる時、私はセレスティアルの大蛇と比肩すべき存在となる。
私は神となるのだ!
だが単なる気まぐれや不在な神としてではない。
崇高なるヴァイパーは実在して活動し、古き世界の不完全なものを破壊しながら、私が支配する新しい完成された世界を創造していく。

そして私の愛する、利発で純真なリトルリーフが側にいることだろう。
場合によっては彼女も引き上げてあげよう。
だがそれは、まず自分の立場を確立した後になる。

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