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クラーノの日記

モラグ・バルの飢えた大軍がデロディールの門に襲い掛かってきた。アバガーラスからはいつものように、不死者の波が押し寄せてきている。そしてメリディアから緊急警告が出された。奴らの王は魔法の儀式を行おうとしている。その儀式が執り行われれば、故郷の人々の命が全て失われてしまうかもしれない。思い切った行動に出なければ、デロディールは消失してしまうだろう。デネデリン王の指示で私が作戦を立てることになった。私達には力が、マジカが、そして技術がある。私達であればこの残酷な怪物達を止められるはずだ。
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作戦が実行に移された。私達は武器を鍛造した。そのために… 大きな代償を払うことになった。だがこの武器があれば、この儀式を阻止し、モルトゥーム・ヴィヴィカスとやらを葬れるはずだ。私達の一団が忌まわしきアバガーラスに侵入し、この脅威を終わらせなければならない。その間にデネデリン王が闇の都市の城壁に攻撃を行う予定だ。王の軍勢とその背後にいるメリディアの力があれば、勝利は間違いないだろう。
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終わった。アヌマリル王の一族は全員始末され、アバガーラスそのものもメリディアの正義の雷によって破壊された。儀式は阻止されたが… 私達は故郷に帰れない。

作った武器は砕けてしまった。その核であるプリズムのコアは回収した、武器を新たに作る予定だ。モラグ・バルの獣達がひっきりなしに襲ってくる。このクリスタルを安全なところに移動しなければならない。だが、こいつらを故郷まで案内するような真似はできない。
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一週間ほどが過ぎた、常に死と隣り合わせだ。今デロディールに帰るわけにはいかない。そんなことをすれば獣達に故郷を破壊され、クリスタルを奪われてしまうだろう。近くにムゼネルトと呼ばれるドワーフの遺跡がある。この貴重な遺物の永眠の地としては申し分ない。

あとは、ヴァラシャがしかるべき準備を終わらせてくれていることを祈るしかない。

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