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書籍

潰して、切って、殴って、刺す

武器の匠グルツグ著

人は私に聞く。「グルツグ、どんな武器を使ったらいい? 選択肢が多すぎる!」戦闘に精通していない者よ、その通りだ! だが心配するな、1つだけを選ぶ必要なんてない。というより、私と似たような感性であれば、2つ持った方がよっぽど楽しい!

2つ選ぶことでさえ難しいが、全て試して自分に合ったものを見つけるんだ。武器はしっくりくるものでないといけないし、自分の流儀に合っていないといけない。例えば、一生剣だけを使い続け、他の武器は試したことがないという兵士や傭兵を私は知っている。そいつらに初めて戦槌を持たせると、新しい世界が開けるんだ。しかも、長年親しんできた剣を捨てる必要はなく、盾だけなくせばいい。それでいいんだ。実際盾というのは恐れと弱さの象徴だから、使い始めるだけ無駄だ。

武器にはそれぞれ長所と短所があるから、知っておくべきだ。斧は腕力に自信があればお勧めだが、敵に刺さって抜けなくなる場合があるから要注意だ。戦槌は重装備に対して効果的で、その下の体にも大打撃を与えるから、これまた力強い者には良い選択だ。ただし重いものが多いので、スピードが落ちるかもしれない。剣は初心者によく選ばれるが、いい状態に保つための手入れは手間がかかるし、使いこなすには少し技巧がいる。短剣はあまり使ったことがないが、他の武器を使って敵の懐に入れたらそれでとどめを刺せる。

私は断然斧と戦槌を使う。右手の斧グリムデスで、重装備をしていない敵には力強く狙いすました一撃を与えられる。防御の厚い敵が来たら、戦槌スカルクラッシュの出番だ。決め技の顎打ちで兜を吹っ飛ばして失神させる。そうしたらまた斧の出番だ。

ちなみに、武器を選んだら絶対に名前をつけたほうがいい。名前を叫んで敵をビビらせることもできるし、戦闘の騒乱とスリルを通して、健全で良い関係性を築ける。

言っておくが、私の領域に近づくためにはかなりの訓練時間が必要だ。だが心配するな。戦闘というのはしょせん、学ぶ機会にすぎない。だからさっさと外へ出て、武器を持って、そしてもう一つ持て。世界は広く、まだ見ぬ何かが君に潰され、切られ、殴られ、刺されるのを待っている!

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