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書籍

クラフトモチーフ62:サピアルチ

服飾分析のサピアルチ、千の靴のアートゥーダウェン著

サピアルチのローブの独特なスタイルは、デザインされたというより洗練されたものであって、賢者が世代に渡って伝えてきた服選びによってかもし出されたスタイルである。細部までそれぞれ深い歴史があり、もちろんすべて水晶の塔の服飾保管庫に記録されている。ローブの中でも軽量なものは制御された環境での研究に向いているが、その一方重くて装甲のついたローブは、サピアルチが現場で研究を行う際に身を守ってくれる。


フードは学者や賢者の頭装備として広く行きわたっている。だから当然、我々の軽量ローブには、最高級の素材で刺繍されたフードがついている。しかし、危険の多い研究に携わる時はためらうことなくフードの下にスカルキャップをかぶり、フードをひさしのある兜と交換する(なぜ我々が「賢者」として知られていると思う?)。

肩防具
ローブの上衣のヨークは肩を覆って伸びているが、その下に革、キチン、金属でできている目立ち過ぎない肩当てを着けている。武装を強化したローブは、肩のヨークの上にプレートが付いていることもある。

胸当て
サピアルチの知識の座では、正式なローブが授与される。そのヨークとプラケットは、知識、知恵、エルフの遺産の神秘的なシンボルで飾られている。むろん、サピアルチの研究の危険度によっては、このローブの下に魔法がかかった鎖かたびらを着込んでいる者もいるかも知れない。

手袋
呪文の詠唱と優れた研究所での仕事のため、サピアルチの指からは邪魔なものが取り除かれていることが最優先される。だから我々は、手の甲と手首を保護する指抜きの半篭手しか装着しない。

ベルト
ベルトは簡素だが、我々が身につける中で最も実際的な服飾品である。サピアルチにとって重要なのは、ベルトが衣服を腰の部分でどうやって固定するかではなく、ベルトにどんなアクセサリーや学者の道具をつけられるどうかだからだ。これは賢者の専門分野によって大きく異なるが、筆記具と巻物の携行管はどのサピアルチも装備している。

脚当て
長いローブに隠されてはいるが、我々の足は無防備ではない。長いブーツの上に、革の腿当てや軽量の鎧、金属の膝当てを着けている。ローブの下半分の布にも防御力がある。結界のルーンを刻み込み、刺繍したものは特に防御力が優れている。

ブーツ
個人的に好きなテーマだ! サピアルチのブーツは上質な子牛の革で、上部が折り曲げられており、装飾と保護の両方の目的で金属の飾り鋲の模様がついていることが多い。ブーツの爪先の金属製のキャップにも同じことが言えるが、こちらはマジカの流れを引き出す形に鍛造されていることが多い。


サピアルチの盾は軽量の金属板で、防御のルーンで厳重に強化されており、マジカの流れを引き起こす優美な形状で装飾されている。中央の浮彫は水晶の塔の門へ至る鍵である、決意のダイヤモンドを思い起こさせる。

短剣
ほとんどのサピアルチにとって、短剣は携行する必要のある唯一の武器だが、それでも主たる機能は装飾と儀式である。したがって、我々の短剣が装飾的で印象的なのは当然だ。むろん、大きな武器は護衛を担当する助手に任せてある。彼らは武力による問題に対処してくれるものと、我々は信頼している。


サピアルチの剣は優雅ですらりと真っすぐに伸び、アルトマーのように長く、洗練されつつ目立たない最高の装飾が施されている。剣は両刃だが、これはすべての問題に様々な側面があるが、ある一面から見ると最も確からしい答えが一つは見つかるためだ。我々の信念でもある。


運搬は通常研究助手に任され、権威の象徴が主な機能となってはいるが、この武器は非常に実用的でもある。たとえば威容を誇る鷲爪の斧は、カミソリのように鋭い切れ味の三枚刃を備えており、絶大な効果がある。

戦棍
サピアルチの戦棍の一方の端は球になっている。この球はサピアルチが専門分野において、ニルン全体でも最先端の賢者や学者であるという、広く認められた事実を表している。球状の頭には8つのダイヤモンド型スパイクがちりばめられ、武器としての威力を増幅している。


魔法使いの杖の上端は、我々の象徴である本拠地、水晶の塔を模した形になっており、先端にニルンの球を抱くマジカの流れのブラケットが載っている。これは学識と知識における我々の世界規模での指導力を表している。球は魔法の幻影を映し出す際に、焦点レンズの役割も果たしている。


サピアルチの合成弓は角と骨、サマーセットのイチイを使って、何百年もの間アルトマーの弓使いによって考案され、洗練されてきた厳しいデザイン基準に合わせて作られている。矢羽は羽根ではなく、かなり薄く空気力学的な曲線がつけられた、コーラル・マッドクラブのキチン質である。

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