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書籍

クラフトモチーフ23:マラキャス

鍛冶夫人ガーズボグ・グロー・グログ著

鍛冶師たちよ! 我らが熱い金属を叩くのは、ただ楽しいからではない。鍛冶を営むのは、マラキャスの栄光のためである! ずさんな仕事は許されない。アッシュピットで、オークの父に許しを請うはめになる品は作るべきではない。マラキャス教団のスタイルで装備を作りたい? それならば、正しい方法はただ1つ。不安定さを象徴する傾いた四角のシンボルを用いること。心してかかれ!


我々の兜とフードは胸当てと同様に層状になっており、同じくマラキャスの傾いた四角の模様があしらわれている。頑丈ながら、重すぎることもない。裏切りは必然のため、オークは常に警戒心を怠らない。

肩防具
戦闘中、層になって防御を固めるようにマラキャスが命じるように、我々の鎧もポールドロン、フォールド、コウター、膝当てで基本となる鎧の守りをさらに固め、それぞれに聖なる模様が施されている。広い肩周りを覆うポールドロンには、突起や浮き出し模様が施されることが多く、防御時に腕を保護する。

胸当て
戦闘中、層になって防御を固めるようにオークの父が指示すると、オークたちは前後左右にいる味方の戦士たちを援護する。マラキャスに名誉をもたらすチャンスは、皆に等しく与えられる。同じく、マラキャスの戦士は毛皮と硬い装甲が層になった胸当てを着用し、多くの場合は胸と背面上部を覆う大きな頭巾をかぶる。

手袋
マラキャス教団の篭手は肘まで覆う作りで、はね返しを象徴する山形模様があしらわれている。必要に応じて、小手で攻撃を受け流す術も教え込まれる。また、味方のはずだった者に背後から襲われた時は、身を反転させて強烈な裏拳を浴びせることが、最大の防御であると心得ている。

ベルト
我々はただでさえ腰を曲げるのが苦手なため、シンプルで幅が広すぎないベルトを好む。ただし素材には高級なマンモスの革など、できるだけ上質なものを使い、高品質なものへと仕上げる。なぜなら、マラキャスがそう求めているのだから!

脚当て
マラキャスはこう教えている。敵は卑劣な行動の前に口先だけの言葉を放つのと同様、上と見せかけて下を攻撃してくるものだと。それゆえ、グリーヴには特別なこだわりがある。

ブーツ
たとえ行く手に雪や氷、あるいは岩や灰が立ち塞がろうと、マラキャスは進み続けることを求めている。我々のブーツは最上級の革で作られ、靴底に小さなスパイクを付けて滑りにくくしている。また、どんな場所でも安定して進み続けられることがブーツには求められるので傾いた四角の模様ではなく、山形模様があしらわれる。上向きの模様は安定性、逆向きの模様はグリップを象徴している。


マラキャス教団の凧型の盾には、聖なる山形模様と傾いた四角の模様があしらわれる。見た目には分からないが、硬材の板を折り曲げた鋼鉄で包む多重構造になっている。軽いながらも、この盾を破るのは不可能に等しい。

短剣
マラキャスの短剣は用途が広く、頑丈な作りで、わずかに曲がっている。さらに、逆さにして背後から襲ってきた敵を刺せるように、両側に刃が付いている。裏切り者はどこにいるかわからない。


マラキャスはこう教えている。オークが敵に囲まれた時は、敵を切りつけて突破口を開くのが最善の策だと。我が教団の剣は長く、湾曲し、両側に危険な刃が付いているため、そんな時にちょうど良い。自らが狩られる者となった瞬間、我々を追い込んだと考えていた敵は驚くだろう!


マラキャスの斧は、当然のごとく巨大な刃を持つ。刃は大きければ大きいほどいい。そして、表面に山形模様と傾いた四角の模様をあしらうのがマラキャス流となる。斧は何かを切り落として倒すためのものであるため、不安定さの象徴をあしらうのは自然なことだろう。質問は受け付けない。

戦棍
マラキャス! 鍛冶場を司る者! 鍛冶を生みし父! 我々は槌を手に、鋼鉄を打つように敵を叩き潰し、戦いの中で御身を称えん! 重き槌よ、傾いた四角の力を叩きつけたまえ!


マラキャス教団の魔法使いたちは、そのエネルギーを欺まんに満ちた敵へとぶつける。そして、杖の先端には聖なる傾いた四角の模様が象られており、そこから放たれる破壊の呪文は敵に破滅と混乱をもたらす。言葉で惑わす者、マラキャスに栄光あれ!


近距離で、正々堂々と、真っ向から戦うことがマラキャスの教えである。遠くから矢を突き刺すのは美徳に反する。マラキャスにとって弓は狩人の道具であり、戦士の武器ではない。そのため、マラキャス教団の弓は他の武器に比べて軽く、シンプルな作りになっている。

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