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書籍

クラフトモチーフ110:ドレッドセイル

艦隊の補給係ソーティセル著

船長、艦隊へようこそ。まず最初にやるべきことは、船員の運営について考えていることを全部投げ捨てることだ。お前は自分の船をドレッドセイル艦隊に捧げた。艦隊の女王が命じる通りに索具を動かせ。

気に入らないか? ならサンゴ礁に突っ込んで、体中の肉を削り取られてフジツボの餌になる前に、今すぐピャンドニアに引き返せばいい。わかったら船員を宿営させて、正式なドレッドセイルの服装を整えるんだ。


頭をむき出しにすることも許可されているが、鉢巻きやバンダナは風に髪の毛をあおられないためにもいい。水兵らしい服装をしたいのなら、貝殻と鱗つきの重い頭巾もあるが、エラを覆ってしまう。

肩防具
女王はサンゴ礁の周りで集めた貝殻に軽い鋼鉄のプレートを打ちつけたものを使っていた。思ったよりも有効だったので、女王はすべてのドレッドセイルにこれを袖に着けるよう命じている。しっかり磨いて、手入れを怠るなよ。

胸当て
手に入るのは、軽いオルナウグ革のベストと腹巻きぐらいだ。何を着ていようが、鮫よりも速く泳ぎ、船をよじ登れなければならない。だから無用な鋼鉄を要求するな。

手袋
手袋には悪天候に備えて、シースラグ油をしっかりつけておけ。ロープをわたって移動できる程度によく滑るが、命綱もしっかり握れる。

ベルト
艦隊の女王はお前がどういう風に尻を引っ張りあげてるかなんて気にしない。下がってなければいい。下がってたほうが女王のお気に召す場合は、いつでもそうできるようにしておけ。ちなみに女王が作ったバックルはどれも、洒落た部類に入る。

脚当て
茶色い半ズボンやローブなら、大体どんなサイズでもある。どれもドゥルーワックスを塗って、海水のしぶきを弾くようにしてある。それで下半身がかゆくなるなら、魚油を使って防ぐことだ。

ブーツ
防水性のオルナウグ革のほうが好ましいが、スロード革のブーツを見せびらかしたいなら、女王は許してくれるだろう。ただし租税として持っていかれるかもしれないが。沈みたいのでない限り、ゆるい靴は禁止だ。


この盾はリーフバイパーの鱗をモデルにしていると思っていたが、女王は浜辺に打ち上げられたモーの歯に似せて作ったと言っている。サイズに関してはどちらも大して変わりない。

短剣
女王の艦隊の船乗りなら誰でも、いいナイフを懐に忍ばせておくものだ。我々はナイフをしっかり手入れして、カキを切り開けるくらいの鋭さを保っておく。返しの部分もだ。綱を一気に切れないほど切れ味が鈍っていたら、女王がお前の胃をそいつで切り裂く時に後悔するだろう。


この艦隊ではサーベルのほうが好まれる。意外でも何でもないだろう。お前も使い方を知っているはずだ。艦隊の女王はフェンシングもできないマオマーを種族の恥だと考えている。試される覚悟をしておけ。それから、柄で刃を弾く技をしっかり身に着けておけ。でないと指を何本か失うことになる。


艦隊の女王はこの岩場にいるリーフバイパーが気に入っている。とても気難しい蛇だが、女王にとってはそれが魅力なんだ。女王は俺たちの斧をすべて、あの蛇の牙に似せて作っている。本物と同じくらい簡単に、手足を切り落とせるようにしておくことを望んでいる。

戦棍
女王は艦隊の戦棍すべてを自分の錫杖に合わせたスタイルにした。いや、錫杖を使わないが、気分の問題だ。幅狭の側面は空気を斬り、頭蓋骨もよく切り裂く。だから文句を言わないほうが身のためだ。


女王が最も高い水準を求めるのが魔術師、特にシーメイジだ。女王は魔術に才能のあるドレッドセイルなら誰でも、女王のように杖の扱いへ熟達することを要求する。詠唱の道具としても、銛としてもだ。三つ又で棘のついた先端はクジラの体や接舷してきた者の体に、しっかりと刺さる。


我々の弓の大半は硬化させた流木に、錆びないようにした鱗状の鋼鉄を被せたものだ。矢羽は好きな羽根を探して使えばいいが、矢尻には最低でも4種類の海の毒を使えるようにしておけ。どの状況でどの毒が一番有効か、覚えておけと女王のお達しだ。

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