書籍

カロ女伯爵の誕生日

カロ女伯爵の執事プリムス・ファルト著

カロ女伯爵の誕生日は単なる行事ではない。これは一つの事件である。

女伯爵その人はレヤウィンの日々の運営からは一線を引いているが、謙虚さによるものでないことは保証しよう。誕生日がその証拠である。快楽の追及はレヤウィンの支配者一族にとってなくてはならないものであり、女伯爵もまた例外ではない。

いかなる祝賀においても、食事は最も重要な部分である。優れたパーティーの基礎は、客人たちの腹を満たすものから始まる。カロ女伯爵の誕生日では、最上のものだけでテーブルを飾ることにしている。黄金の大皿には、よく肥えた鶏にバターとハチミツで焼き色をつけて乗せる。牛肉の赤身のスライス、舌の上でとろける魚の切り身、子豚、こんがり焼いたキノコ――香りが混ざり合ってうっとりしてしまうほどだ。陶器の皿に乗せた野菜料理、柔らかい黒パンと一緒に食べたくなる濃厚なスープ、そしてプルプルしたプディングの入ったボウルなど。

甘いものは全く別のカテゴリーだ。何層もあるケーキは塔のように客人たちの頭上にまで積み上がり、その形もよりどりみどりである。砂糖をまぶしたペイストリーが積み上げられ、アイシングの光沢は鏡のようにきらめく。飴を絡めたサツマイモや、ダークベリーのジャム、パイは甘い樹液で泡立ち、黄金色の皮にはバターがたっぷり。次々に出る新しい菓子はどれも、前に出たものよりさらに美しい。

食事についてはいつまでも書いていられるが、次へ進まなければならない。食事はこの大いなる行事に費やされる贅沢の中の、ほんの一部分でしかない。装飾は私の個人的な誇りであり、私が心血を込めて作った部分である。イメージとして使った言葉は常識外れ、豪勢、途方もない、目のくらむような、といったところだ。

黄金は祝賀の花形である。黄金の皿、金糸入りのテーブル掛け、キラキラ光る黄金のカーテンなど。明かりでさえも、くぼみに隠したりテーブルに沿って並べたりした数百のロウソクの光に合わせて、完璧に設計してある。花束は温かみのある光を浴びて、黄金そのものの色に匹敵する豊潤で輝かしい香りを放つ。

最後になるが、このイベントに出席するには適切な服装が欠かせない。客人たちはその他の装飾品と同じくらいこの行事にとって重要である。幸運にも招待を受けた者は、何ヶ月もかけて服装を整える。派手な絹服に、宝石をはめ込んだ上着、真珠をあしらった靴やサークレット、全ての指に指輪をはめるなど、誰もが最高の身なりをして入ってくる。客人の中には祝賀の途中で服装を変える者もいるほどだ!

この全てにかかる費用? 優れたパーティー立案者は、決してそのような秘密を明かさないものだ。

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