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書籍

囚人からの没収品

配達人が運んでいた小包を隠していたわけではないが、私は彼の身体検査を行った。この男は伝令として明らかに不自然で、万が一ということもある。以下が没収した品物だ。

  • 覆いをかけた小包の中に、封蝋付きの手紙が1通とメダルが1枚
  • 銀のフラスコ瓶1本(安酒が少し入っていたので、海に捨てた)
  • 革のコート、シャツ、ズボン(汗と酒、そして十種類以上のコロンや香水の臭い付き)
  • 鋼鉄のサーベル1本(特別なものではなく、状態から判断するにほぼ威嚇用だろう)
  • 未完成の詩が1つ(頭の悪い相手を誘惑する時に言うようなくだらない詩)
  • 少量のナッツや生野菜 (捕獲される前に船の食堂でポケットに詰め込んだのだろう)

この男には打撲傷がいくつかあったが、誘拐の際に抵抗はしなかったので、その時受けたものではないだろう。あえて推測するなら痴情のもつれか何かが原因だろうが、私の知ったことではない。

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