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書籍

タムリエルのチーズ

料理長ギルバード・ラロッケ著

あなたが私の同類なら、「チーズ」という言葉に心を揺さぶられるはずだ。家族や友人と一緒に食べた料理や、寒い冬にピッタリの料理、もしくは旅行中に木陰でつまむ簡単な食事のことが思い浮かぶのではないだろうか。あなたが考えているよりもチーズが遥かに奥深いものであるということを、私がこれから説明しようと思う。タムリエルを一緒に旅して、想像したこともないような様々な料理を発見しよう!

最初は簡単なものから始めよう。エイダールチーズ。スカイリムで人気があり、ノルドは暖かい串焼きと一緒にこれを食べる。彼らは私達ブレトンとは違い、洗練された料理は作らない。だがエイダールの芳醇な土の香りと滑らかな舌触りは様々なソースと相性がいい。鶏肉料理と一緒に食べたり、若いコレキュイバと合わせたりしてみてほしい。

スカイリム生まれのもっと風変わりな味を楽しみたかったら、マンモスのミルクから作ったチーズを探す必要がある。このチーズは巨人が作ったものであり、彼らからそれを奪うことのできる本当に勇敢なものだけが手にすることができる(そのとおり、巨人だ! それ以外にマンモスの乳搾りができる生物がいるとでも?)。だがその強壮効果と強い香りは、危険を冒すだけの価値はある。だんだん癖になる味だと言われているが、これを使った温かいシチューの完成度の高さにはあなたも舌を巻くはずだ。

ブレトン料理の習慣を守る者としては、これを本当のチーズとは呼ぶことはできないが、冒険好きのためにスカトルについて言及しておこう。この美味なごちそうは、驚かないでもらいたいが、モロウウィンド原産の甲虫の肉でできている。その材料や脂ぎった見た目を理由にしてスカトルを避けないでもらいたい。そのピリッとした複雑な味わいがダークエルフに愛されているのには正当な根拠があるのだ。

精の出るものが食べたければ、エルスウェアフォンデュを試すべきだ。この料理には様々なレシピがあるが、基本はいつも同じである。質の良いチーズと濃い目のブイヨン、そしてもちろんムーンシュガーだ。火は弱火に保ち、エールを入れすぎないように気を付ける。最高の瞬間は、自分好みの味付けを探しながら、チーズに食べ物を絡ませているときである。これは私からの助言だが、毎回加えるハーブを変えるようにしてみよう!

溶けると言えば、レッドガードのチーズだ。彼らは非常に奇抜なチーズを作る。彼らはその作り方を秘密にしており、外国の客人にそれを出して驚かすのが大好きである。シュリーキングチーズと呼ばれている。ある温度に達して溶け始めると、本当に叫び声を上げるのだ! 鍋で香辛料の利いた肉を調理しているときに、このチーズを小さく切ったものをその上に乗せるというのが一般的な使い方である。チーズが叫び声を上げたら、準備完了!

その他の珍しいチーズといえば、もしそれを見つけられるぐらい幸運であればの話だが、この上ないほど芳醇なオルロイチーズというものもある。このチーズの素晴らしさを伝えるには、決して誇張しているわけではなく、その香りのためだけでも、数多くの挫折を味わい、数カ月間シロディールの南部を歩き回っただけの価値があったと言えば十分だろう。

ホールのチーズに、くさび形のチーズに、薄切のチーズのチーズ! たくさんあるが、これはまだ始まりだ。この世界にはまだ数多くのチーズがある。美味しいチーズを探すために長旅ができなくても、この説明を読んだことで、あなたが見つけたチーズを片っ端から試したくなるようになれば幸いである。

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