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書籍

大聖堂の組織

アミア詠唱師著: 修練者のための入門書

修練者の諸君、時の竜神アカトシュに仕える君達の新しい役割をもう一度歓迎させてほしい。君達は極めて重要な、魂が応いられる旅を始めることになるが、この道を歩むのは君達が初めてではないし最後でもない。多くの修練者達が共にこの旅を進め、目の前の同じ課題に挑戦するのだ。その道が仲間の修練者達と同じ目的地に続くとは限らないが、俯瞰すれば、旅路は間違いなく同一である。

アカトシュ大聖堂の任務を遂行するにあたって、君達はいかにして時の竜神を崇めたいのか自問しなければならない。祈りと導きを通して、または崇拝者の献身と彼らの請願を聞き入れ、引率することで神の御言葉を広めるのか? はたまた聖なる書を手に取り、説教壇や街路へ赴き、信仰の炎を再びかきたてることを望む者達に神々の真実を唱えるのか? 入信の儀を完了すれば、選択を迫られるだろう。詠唱師のマントを手に取るのか、説教師のマントを手に取るのか。決断は慎重に、自ら考えるのだ。進む道でそれぞれが求めるものは、まったく異なる。

大詠唱師と大説教師が共に支える大司教は、大聖堂におけるアカトシュ信仰のあらゆる面を監督していることを覚えておくように。そのため、詠唱師と説教師は肩を並べて立ち、アカトシュの御光を等しく、しかし異なる方法で人々にもたらす。

詠唱師になると、君は大詠唱師の導きに従い、助けを求めて大聖堂を訪れる者達に慈悲と指導を授ける。祈りと知恵を駆使して、彼らの身体、精神、魂を改める方法を学び、自身もまた師となることで、捧げ物や儀式を通して崇拝者を導き、アカトシュに近づけるようにする。

説教師になると、君は大説教師の後ろに集まり、己の信念を武装して異端、不信心という強大な敵と戦い、迷える信仰心を失った者達を導いて、竜神の守りの翼の庇護に戻す。闇の誘惑と自己愛の不道徳を清める言葉、心に響く言葉の操り方を学ぶだろう。悪人は贖いを許される前に、懲罰を受けて糾弾されなければならない。彼らの闇を駆逐するのが君だ。

任務が区別されているのは、目的が一致していないからだと誤解しないように。我々は大司教によって導かれる。アカトシュを崇拝するためには、双方の道が等しく重要だと理解する知恵が彼にはある。大司教は大聖堂を導く光だ。その煌めく輝きを敬う者のすべての生を高めてくれる。アカトシュと同様に、大司教は君達を決して誤った道に進ませない。

そしてもし別の任務、兵役の一種で忠実な信者達を守る必要のある任務がよいのなら、時の騎士団への入団を考えるのだ。大聖堂の生活は精神的なもので、時の竜神への献身を示す方法としてはやや退屈すぎるかもしれない。大聖堂とアカトシュの敬虔な信者達を世界の危険から守る使命は、高潔なものと言える。

修練者よ、道は前にある。君達を究極の目的地へといざなう、アカトシュの導きがあらんことを。

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