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書籍

ブロンドルドの日記

<カバーの間にリリス宛の手紙が折り込まれている>

リリス

あなたがこれを読んでいるなら、私はあなたと会いにブルー・パレスへ行けなかったということだ。おそらく死んでいるか地下牢にいるものと思われるが、あなたに連絡することはできた。あなたが追っているアイスリーチ魔術結社がハーフィンガルにいるという確かな証拠はないが、ソリチュードの首都では何かが腐敗している。自分が正しい道筋を辿っていることは分かっている。残念ながら、相手にもそれは知られているようだ。もっと多くの情報を掴めていたら良かった。申し訳ない。

私が見つけたものをガーヒルド女王に渡してくれ。彼女は上級王よりも分別がある。彼女の口添えがなければ、上級王スヴァーグリムと面会できるかどうかも怪しい。

ブロンドルド

* * *
<日記の内容は以下の通り>

この任務は予想よりずっと困難になりそうだ。ここの民はよそ者に対して警戒心を抱いている。衛兵は常に監視しているようだ。ソリチュードのような規模の街で、ノルドの中にいても浮いてしまう。
—
王家の馬屋である人物と会った。 コーヴィンという若い女性だ。輝く瞳で純真だ。見慣れない旅人に目を光らせるよう彼女に告げた。他には誰とも話していない。日常生活に馴染んでいくつもりだ。私を見かけることに人々が慣れるように。
—
あらゆる人はいつか〈寂しいトロール〉を通過する。ここの民と話して最新情報を手に入れるには、街で最も適している場所だ。モーグという常連のオークがいる。彼は会話に意欲的な様子だ。常にジョッキを満たしてやっていればだが。アイスリーチ魔術結社について何か知っている者がいるとすれば、間違いなく〈寂しいトロール〉で見つけられるはずだ。
—
民との間に築いた信頼は、魔女について軽く触れただけで消え去ってしまう。神々への祈りを除いては、一言も口にされない。これだけリーチに近ければ、闇の魔法のことをより深刻に捉えているのは仕方がない。だが、不運を招かないように耳をふさぐことを選択しているようだ。
—
コーヴィンがやってくれた。いかつい連中が山岳馬に乗ってやって来て、かなり無理をして気づかれないようにしていたらしい。そいつらは街中にチラシを貼っていった。何らかの求人だそうだ。賢い娘だ。

* * *
<ページの間に求人のチラシが押し込まれている>

作業員と職人募集!

ドルアダッチ山脈の先の未知の領域にて、遠隔地で危険な作業に従事する勇敢な仲間を募集しています。移住が必要です。食事と宿泊場所はこちらで提供します。一年間の勤務を必須とします。報酬は危険に見合ったものです!

お問い合わせはソリチュードの宿屋〈寂しいトロール〉まで

<チラシの最後に走り書きされたメモ>

どこへ行ってもこの掲示が見られる。何のために、どこで働くのか誰も知らないようだ。

* * *
<日記の続き>

ここの港に、レッドガードの船が定期的に泊まることに気づいた。私に対する冷ややかな反応を考えると、これは興味深い。
—
結構な額は必要だったが、裏道で賭博をしていた情報屋のグレイガが有望な証拠を提供してくれた。レッドガードの船員たちは、貨物をセンチネルから持ってくるらしい。積荷の目録によれば家庭用品だ。船員は商人と言うより傭兵に見える。グレイガは、いくつかの木枠箱に目立たない印がついているのを見たらしい。聞き込みをしよう。
—
中にあるものを取ろうとしたが見つかってしまい、品物は木枠箱から奪う前に手から滑り落ちてしまった。追って来た奴らは何とか振り切った。奴らが私の顔をよく見ていないことを祈るばかりだ。
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リリス・ティタンボーンがブルー・パレスでガーヒルド女王と謁見する前に、私はリリスと会う予定だった。見つけたことを彼女に伝えてくれ。そうすれば危険が迫っていると上級王スヴァーグリムに納得させられる。私が手に入れたのは疑惑だけだ。確かなものは何もない。上級女王は、より寛大に統治していると聞いた。彼女はきっと親身に話を聞き、機会をもたらしてくれる。

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