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書籍

アロウェンデの日記のページ26

アークマギスターは実験に没頭することと、テルヴァンニ家のお偉方の相手で忙しい。それを理解すべきだとは思うが、彼は仕事を押しつけてフラッとどこかへ消えてしまう。

このドゥエマー・コンストラクトの動きを止めることが不可能なわけではない。だが、待ってくれてもいい。彼はなぜ自分の才能を、機械の電源を切る方法を思いつくことに向けないのだろう? 攻撃的でないようにするには? どうやって取り組むのかはよく分からないが、それも研究の有意義な手段なのかもしれない。

私はただ、アークマギスターからできるだけ多く知識を吸収するのみだ。故郷であるサマーセットへ帰りたいのはやまやまだが、自分自身に約束した。もっと博識になるまでは帰らない。いや、またその道へ下りるべきじゃない。ただここで座って、魔法を自動的に回復させよう。

でも錬金術師を探さないと。このローブが、機械の部品のせいで間違いなく汚れている。

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