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書籍

アークカノン・ターヴスへの取材

今月のトリビュナル聖堂紹介は、ヴィベク卿に仕える我らが大司祭、アークカノン・ターヴスに光を当てます! 私、第七十六アジュバントのドルマラは、ヴィベク・シティのヴィベク宮殿の真向かいの区画、知恵の館に置かれた彼の整理された執務室で、この多忙な聖職者に取材を行いました。

アジュバント・ドルマラ: 取材に応じていただきありがとうございます、アークカノン。この週間報告を読んでいる敬虔な人々は、聖堂と街の円滑な運営に従事しているダンマーについて、もっと詳しく知りたがっています。

アークカノン・ターヴス: ヴィベク卿とトリビュナルこそがその車輪を回転させている。私は彼らの僕でしかない。

アジュバント・ドルマラ: 相変わらず謙虚ですね! どういう経緯で宗教に身を捧げるようになったのですか?

アークカノン・ターヴス: 私はインドリル家で育った。そのため、聖堂での仕事を約束されていたわけではなかったが、聖堂に入ることを強く勧められていた。やがて自分が戦詩人の言葉に心を動かされていたと気付き、すぐヴィベク卿に仕えたいと思うようになった。一部の者しか知らないが、私はボイアント・アーミガーに心酔していた。若い頃の私は、冒険がしたくて仕方なかった。詩人の真似事のようなことをしたこともあった。しかし、ヴィベク卿は、私のために他の道を用意してくれていた。

アジュバント・ドルマラ: つまりヴィベク卿その人が、あなたを司祭として採用したという噂は事実ですか?

アークカノン・ターヴス: その件について、あまり大げさな話は期待するな。私は当時若い侍者で、聖堂で奉仕するための訓練を受けていた。そして道を選ぶ機会が訪れた時、私はヴィベク卿に話しかけられ、冒険に満ちたアーミガーや軍隊のようなオーディネーターになるよりも、司祭になったほうがいいと助言を頂いた。私は自分の選択肢について深く考えた。すると心の奥底で、賛成している自分がいることに気付いたのだ。

アジュバント・ドルマラ: そして精神的な仕事と実務能力の両方を存分に発揮し、史上最年少のアークカノンになったわけですね?

アークカノン・ターヴス: 最年少? そうかもしれない。ただそれはずっと前のことだ。私は懸命に仕事へと従事し、ヴィベクと三大神、モロウウィンドの人々に忠誠心を示し続けた。私にこの名誉とこの責任を与えるのがふさわしいと考えたのはヴィベク卿だ。だから、全カノンの中から私が後任に選ばれた理由については、彼に聞いたほうがいい。私は主の力になり、聖堂に仕える機会を与えてくれたことに感謝するだけだ。

アジュバント・ドルマラ: ヴァーデンフェルにいる異国人の危険性に関するあなたの説教は世間を大きく騒がせるかもしれません。違う文化と信条を持つ人々が、本当に私たちの脅威になるとお考えですか?

アークカノン・ターヴス: お前は下級司祭でありながら、質問への答えを誘導しようとしているようだ。ただし、よそ者に対する私の考えはよく知られていて、一貫したものだ。ダークエルフ以外に、生き神とこのように特殊な関係を築ける者はいないだろう。我々の視点と生に対する見解が、タムリエルのどの文化よりも優れていると考えているのはそのためだ。私たちは純粋である時、つまり文化が劣った者の考えや意見に汚染されていなければ、より強くなれる。ただ、それを除けば、よそ者がヴァーデンフェルの美しい島を訪れることについては反対しない。「謎に立ち向かうことで自分たちの強さを知ることができる」と、戦詩人は書いている。

アジュバント・ドルマラ: あなたの側近であるカノン・ルレヴル・アンドラノはあなたについて、「ヴィベク卿と宮殿全体の重荷を両肩に背負っている」と言っていました。この意見に賛成ですか?

アークカノン・ターヴス: 戦詩人に仕えるのが重荷か? 宮殿と聖堂での仕事を円滑に行なえるようにして、街が滞りなく発展できるようにするのは義務ではないか? 愛するトリビュナルとその民のために、やるべきことをやっているだけだ。それは重荷ではないぞ、アジュバント・ドルマラ。貴重で素晴らしい特権なのだ! 私の管理下にある全司祭に、この考えが浸透するように尽力している。是非ともこのことを覚えておけ。お前はこの考えを理解できるはずだ。

アジュバント・ドルマラ: もちろんです、アークカノン・ターヴス。私が質問したのはあなたの言葉を正確に引用するためです。取材を終了させる前に、もう一つ質問してもよろしいでしょうか?

アークカノン・ターヴス: 必要であれば。

アジュバント・ドルマラ: ヴィベク・シティの建設状況はいかがですか?

アークカノン・ターヴス: ヴィベク卿の都市の建設は、戦詩人が指示した通りに進んでいる。それぞれの区画は湾にある島々のような形をしている。ジッグラトはバール・ダウに触れそうなほど高くそびえ立っている。現時点ですでに最高傑作だが、実際にはまだ半分も完成していない! ヴィベク・シティはすでに、タムリエルの他の地域から羨望の的になっている。完成が近付くにつれ、送られるだろう称賛の声を想像するように! これ以上質問がないなら、ヴィベク卿の仕事がある。そちらに戻らせてもらおう。

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