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書籍

オークによるタムリエル案内

ルラク・グロボズゴル著

人とエルフの要塞と野営地を通り過ぎる時に大切なことは、彼らの正義はモーロッチの掟が促すほど即座に実行されないと覚えておくことだ。例えばダガーフォールの盗賊は、数日間投獄されるかも知れない。対照的に殺人犯は、じめじめした独房に何年もいて、取るに足らない領主が有罪を下すのを待つかも知れない。

それゆえ、不当な者に対して怒りをぶつけるときは慎重に。即座に正義を断行することは文明的な人々に支持されるが、現地の風習がそれほど効率的でなかった場合に、喧嘩やもっと悪い時には重大な脅迫としばしば誤解される。

同様に、そのような地の掟は権力を持たぬ者からの挑戦を理解せず、場合によっては許可さえしない。私達の間では貧弱な指導者に対して決闘が広く認められた救済策である一方、文明化の程度がより小さい社会ではその実用性の発見に至らず、しばしば他者による力の誇示を許すことになる。

よって、そのような者達に己の意見を述べるときには気をつけるように。その意見は迅速かつ暴力的に無効とされる可能性がある。その代わりに思いを共有できる者達を探し、数の力をもって勝利を手にすること。

終わりに、遠隔地において優れた職人技能はしばしば未発達だ。サマーセットとヴァーデンフェルのエルフは精錬された鍛冶について一定の理解があるが、シロディールとはるか北の者達は違う。より未開な土地の一部では、合金以外の鉄でも武器や鎧の製作に使えると考えられている。

彼らの時代錯誤な慣行を打ち破ることを恐れるな。君の努力は尊敬と称賛を集め、その名はあまねく広がるだろう。

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