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書籍

錬金術師ニリーンのメモ

ロドス病はいまいましいほど複雑な組成だ。私の技術と経験で、その特性を完全に打ち消すことができるか分からないが、病を抑制し進行を遅らせる方法については、ある考えがある。けれどそれを実現するには、外来の希少な材料が必要だ。

私が考えている錬金術の調合薬は、高熱に当ててはならない。揮発性がとても高いのだ。材料を浸して成分を抽出する必要がある。そのため炎を4分の1に調整すれば適切な温度で蒸留できるはずだ。

まず最初に、相当量のカイネの心臓が必要だ。この治癒のハーブはその高い薬効のために珍重されている。つまり入手が困難でとてつもなく高価だ。悩めるエルフの宿屋主人が、景気が悪い時に手っ取り早く儲けるための非常用として、手元に置いているはずだ。

第2に、調合薬の味を1つにまとめてハーブの苦味を隠すための材料が必要だ。すっぱいミルクティーのようなものだ。グレル・フランが時々飲んでいることで有名だ。実は私はこの飲み物が好きなのだ。ここだけの話、いつもは少量のグリーフを入れて、味に刺激を付けて飲んでいる。

最後に、わずかな魔法を加えるものが必要だ。竜鱗キノコならまさにぴったりだ。私の記憶が確かなら、老ソレル・ティーダが外来のキノコを好んでいた。まだ彼の家のどこかに隠されているかもしれない。彼が隔離所へ行った後、アルゴニアンのごろつきどもが彼の家を漁り回っていなければの話だが。

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