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書籍

大学からの拒絶の手紙

オッピウス殿

またあなたは「ゴブリンがクモやクワマーなど数種の生物を家畜化している」との主張を繰り返した。今回もお伝えしなくてはならない。大学の会報は、そのような確かな証拠のない奇妙な主張を掲載できない。

あなたが証拠を示さない最大の理由は、存在しないからだ。ゴブリンには自分たちを家畜化する知能すらない。他の種族を家畜化するなんて無理だ。前提は馬鹿げており、論拠は薄っぺらで、結論はまったく根拠がない。

突拍子もない論文は、不信を打ち消すためになおさら強い証拠が必要だ。これほど異論を呼ぶ主張に証拠がないとなれば、嘲笑されるだろう。私も喜んでそこに参加する。

時間の無駄だ。自らの主張を裏付ける確かな証拠が見つからない限り、奇抜な出来事についても報告書を送りつけないように。証拠があっても、大学が認めた連署人が論文の内容を真実だと確認し、共著に応じる必要がある。

もう二度と報告しないでもらいたい。ペテン師としての君の未来に幸運を祈る。

フェリシタス・マリシウス
主席編集者
種族と考察ジャーナル紙

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