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書籍

食の旅、第3巻

食の求道者、ラローム・ルモンズ著

マク・マカはこの数日間、忙しく働いている。
私が存在すら知らなかったある料理を準備しているのだ。
実に素晴らしい!
彼の助手が私に教えてくれたが、地元民はそれを「ナガーセー」と呼んでいるという。
これは私が思うに「蛇の巻物」というような意味だろう。
「蛇の靴下」といったほうがいいかもしれない。
それについてはもう少し後で話そう。

料理はワッソイケガキヘビを捕まえることから始まる。
どうやらマク・マカはある地元の蛇商人しか信用していないらしい。
パクシットという名の、角ばった顔の狩人だ。
パクシットと話していて分かったが、評判のいい蛇商人を選ぶのは、ナガーセーを作る際に決定的な重要性を持つようだ。
というのも、ワッソイケガキヘビはアカマルキヘビとほとんど同じ見た目をしているからだ。
前者を食べればお腹が満たされるが、後者を食べればテーブルから立ち上がる前に死ぬ。
この話を聞いて私は嬉しくなった。
私は危険な食べ物に目がないのだ!

シェフは蛇を手に入れたら、内臓を取り除く。
この蛇の内臓は他のいくつかの料理に使用されるが、ナガーセーに必要なのは皮だけだ。
中身を空にした皮に詰める食材は野生のマーシュ米、乾燥させたパースニップ、バークイヤーキノコのスライス、そして生きたネズミを1匹!
パクシットが説明してくれたが、ナガーセーは特別な料理で、常に変化するそうだ。
できたてを食べることにした者は新鮮な野菜の組み合わせと、身のしまった生きのいいネズミの肉を味わえる。
しかし料理を数時間(あるいは数日)寝かせた者には、その忍耐に見合うだけのものが手に入る。
寝かせれば、それだけネズミは太っていく。
ネズミはかなり長い時間をかけて米とパースニップを食べ、最終的には死ぬ。
ナガーセーは通常、約5日間かけて「熟す」のである。

この話を聞いていて、食べるのが待ちきれなくなってきた。
私はほぼ2日間寝かせてある巻物を選んだ。
皮の下から、まだかすかな鳴き声が聞こえている。
最初の一口を食べる前に、もう少しだけ待とう!

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