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書籍

上級公ライリスXII世の第二の告白

薄明の月12日

5、6人の衛兵が剣を私に突きつけてここへ降ろした時、彼らの目的を私は言い当てた。その衛兵らは、我が全人生において私を守ってきた護衛のメンバーで、私が余生を土の下で過ごすのを見ることになるはずだった。

我が青年期において最も親切だった世話人であるヴォルレインが、追放者の監房へと続くひと続きの長い階段を下りながら、私の肩に手をかけた。私は取り乱してかすかに震え、彼は私が恐れていると思ったのだ。

それは誤解だった。それは恐怖ではなく、私を襲った怒りだった。最後の階段を降りた時、背後に彼らの剣がまだかかった状態で、私は回転しその怒りを解き放った。

破壊の呪文を叫ぶ私の声でその悲鳴をかき消されたヴォルレインは、炎の雲に包まれてほぼ即座に死んだ。次の衛兵がヴォルレインの燃える死体を飛び越えたので、私は稲光一閃で彼の剣をそらせてその喉へと向け、そして武器は手際よく滑り込んで3人目の衛兵の胸へと突き刺さった。血がどれほど温かいかに私は茫然とした。私の手は突如それに覆われ、その心地よい液体に私は驚いたのだった。それはまるで、世界で最も上級なビロードの手袋をはめているようで、私はそれをとても楽しんだ。捕われの身になって初めて私は笑った。吠えた。

結局、第一隊を探すために彼らは新たな衛兵の分遣隊を派遣した。私はそれまで残る決意をしていた。少なくとも、あともう少しの間は。仲間の死体を見つけた時の彼らの顔を見たかったのだ。

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