
ウェイレストは当然のこととして、街の汚水をイリアック湾に流す、広い現代的な下水道を誇っている。
しかし、通りの地下の曲がりくねった水道管には、日の光の中で地上を歩く者が疑いもしない暗い秘密がある。
物語内容
ウェイレスト下水道に入ると、一人の男性が座り込んでいます。
何をしているのか聞いてみましょう。

一つ助言しよう、友よ。
死霊術師を決して信じるな。
もし、そうせざるを得なくなった場合はよく考えるんだ。
そして他の道を選べ。

大丈夫なのか?

ウェイレストの捜査官は血を流す仕事だ。平気だよ。
武装したろくでなし達を下水道で目撃したという報告を、仲間達と共に調査していたら身内に裏切られたんだ。

裏切り者は誰だ?

死霊術師ガロン。
どのくらい前から裏切っていたのかは分からない。
分かっているのは奴が首謀者だということだ。
入口を抜けた時、奴と手下に不意打ちされた。
他の者達を中に連れ去り、私は置き去りにされたんだ。

ガロンに対処する。

勇敢なのか狂っているのかわからないが、どうにかしてくれれば街が報酬を出すだろう。
奴を裁判にかけるつもりだったが、あの襲撃の後ではな。
ガロンが死に、計画が阻止できれば、それでよしとしよう。

向かったら気を付けろよ。
ガロンは自分の力に加え、ちょっとした軍勢を指揮している。
もし、調査隊の生存者に出くわしたら助けてやってくれ。
お願いだ。彼らは助けを必要としているだろう。

ガロンのことは任せろ。
クエスト「暗闇の不正」開始
ウェイレストの当局は、「重武装した悪党達が街の下水道にいる」という報告を調査していた時に、身内の捜査官ガロンに裏切られました。
捜査官ガロンは死霊術師のようで、下水道を占拠しています。
捜査官ガロンを探し出して、下水道の占拠を止めましょう。
下水道を少し進むと、捜査官ガロンを発見します。

お前も首を突っ込みに来たのか?
死体はいくら増えても構わないぞ!

苦しみ続ける死者の魂が蘇り、あの侵入者どもを殺すだろう!
捜査官ガロンを倒すと、近くで助けを求める声が聞こえます。
捜査官リエンヌと話しましょう。

ここ!助けてほしいの!

ちょうどいいタイミングね。
お前は調査チームの者ではなさそうだ。
一体何者だ?

捜査官イルナンドに言われてきた。

5分遅かったら死んでいた。
行動の素早さに感謝だな。
拘束具を解いてくれない?
助けに来てくれたなら、仕事はこの先にある。

解放する。

下劣どもを率いているのはガロンじゃない。
二人の貴族、ヴァレインとエリーン・ペリンゲールだ。
二人は戦わずして諦めることはしない。

ここでペリンゲール達は何を?

軍勢を立ち上げたのだ…私とお前を相手にするなら十分の数のな。
だが王家の地区を強襲して、それによって街を占領しようと考えるようになった。
ガロンが何の力を与える約束をしたのかは分からないが。

ペリンゲール達を探して倒す。

感謝する。
お前が手を貸してくれれば、大衆が気付く前に事態を収拾できる可能性がある。
私は街に戻って、ペリンゲールの長を探して状況を知らせる。
兵士を出せるかもしれないからな。
下水道を占拠しているのは、ペリンゲール家の双子、ヴァレインとエリーンのようです。
貴族の二人は軍隊をつくり、ウェイレストの街を占領しようとしています。
下水道を探索して、ペリンゲールの双子を探しましょう。
探索を進めると、オークの「空腹のウールガルグ」が進行を阻みます。

ウールガルグ
ここは通さないぞ!
下水道を進むと、ヴァレイン・ペリンゲールがいるので対決しましょう。

ペリンゲール
お前は…誰なんだ?
ヴァレイン・ペリンゲールを倒すと、ウェイレストの衛兵達が駆けつけてきます。
ルシウス隊長と話しましょう。

お前は、あのリエンヌとイルナンドを助けた者だな。
出来る限りの速さで駆けつけたぞ。

エリーン・ペリンゲールを探す。

彼女は先にいるはず。
多くの兵士が、ここと下水道の端の間に群がっているようだな。
そして、奴らを待っているのは私の衛兵達だ。
彼女の軍と対峙する…彼女と戦う機会は君に譲ろう。

行くぞ!

奴らと戦おうではないか。
行くぞ。

守り手
突撃!

守り手
奴らは私の旅団を壊滅させた。
この借りは必ず返してやる。
行くぞ!
下水道を進むと、エリーン・ペリンゲールを発見します。
彼女と対決して、この騒動を終わらせましょう。

ペリンゲール
ペリンゲールがウェイレストを統治する限り、あなたのような暴徒に居場所はないわ!
エリーン・ペリンゲールを倒すと、双子の親であるマスター・ペリンゲールが、捜査リエンヌと共にやってきます。

何よりもの証拠だよ、ペリンゲール。
この狂気はあなたの子孫がもたらしたのだ。

ペリンゲール
エリーン!やめろ!
哀れな我が娘よ。
何故こんなことをしたんだ?

ペリンゲール
おお。エリーン。我が娘。我が幼き娘よ。
娘に近づくな!もう十分だろう?

なぜ子供たちは街を襲撃しようとした?

ペリンゲール
お前に話すことなどない。この人殺し!
お前の家族が不幸になることを願っている!
お前とお前に関わるもの全て、シェオールに呪われるがいい!
法定代理人が来るまでは何もしゃべらんぞ!
捜査官リエンヌと話しましょう。

マスター・ペリンゲールに、彼の息子と娘がこの街を攻撃しようと企てていると伝えても、信じてはくれないだろう。
彼はもう選択肢を持ち合わせていないのだ。

次は何だ?

捜査は始まったばかりだ。
長年のペリンゲールも関与してないとよいのだが。
街にとって今日は暗い日となった。
だがお前の助けがなかったらもっと暗くなっていたことだろう。

クエストを完了する。

ペリンゲール一家は、ウェイレストで最も尊敬されている一族のうちの一家なのだよ。
いや、今に至っては、尊敬されていた、と言った方がいいな。
彼ら一族は代々立法者や政治家を輩出しているのだ。
なんともったいないことか。

なぜ彼らはこんなことを?

それは彼らのウェイレストへの広範な陰謀を調査する間に、何度も出てきた疑問だ。
聞いたところによると、ペリンゲールの子供たちはガロン捜査官の指揮の下で育てられていたようなのだ。
彼の影響があるのかもしれない。

マスター・ペリンゲールはどうなるんだ?

もし捜査で彼が関与していないと証明されたならば、何もないだろう。
イルナンドと私は彼の子供たちを巻き込んでしまったのだ。
街とマスターの仲間の貴族たちは、間違いなくこれをできるだけ早く片付けたいようだ。
だが…

でも?

だが、多くのウェイレストの衛兵が命を失われた。
正義がなされるかどうか、しかと見届けよう。

イルナンドは大丈夫か?

彼はずいぶん深く切られたようだが、助かるらしい。
感謝してると言っていた。私もだ。
お前がペリンゲールのところに立ち寄らなかったら、あの大混乱が街の通りで起きていたことも分からなかったのだろうな。
物語補足
下水道を探索をしていると、ラット・ウィスパラーという人物がいます。
彼はスキーヴァーを率いて襲ってきます。
彼の側には「笛吹き」という本が置かれています。

ウィスパラー
貴族が来たと思ったら次はお前らか?
ここはお前らのいる場所じゃない!
〈しもべ〉たちよ、私の元へ来るのだ!
関連資料
ホロウ・ボイス 著
強力な死霊術の達人は遥か以前に死んだ者を蘇らせる力を持つが、大抵の死霊術師は最近死んだ者しか蘇生できない。
ほとんどの見習いは3日以内に死んだ者しか蘇生できないことが多い。
死霊術の正しい知識を学んだり訓練を積むことなくしもべを呼び出そうとすれば、不完全な魂の結合をもたらしてしまう。
そうして主従関係が壊れれば、その不運な見習い死霊術師にとっては悲惨な結果となるだろう。
ウェイレスト衛兵より全市民に以下の警告を発する:
街の地下の下水道を通り抜けるために不審な行動をしている、複数の重武装の人物の存在を街の巡回部隊が確認した。
ウェイレスト衛兵はこの人物に容疑を掛けている。
下水道の中または周辺で不審な行動を目撃した市民は、必ずウェイレスト衛兵に通報するように。
第1巻
ヒレール・ベニケ著
ウェイレストの街が常に景気がいいのは、多くは商人達によるものである。
豊富な資金によって街は驚異的な発展を遂げ、ウェイレストは「湾の宝石」とあだ名されるまでになった。
つまり、市民の富裕層が資金を出したのである。
街の建設のための輝く石や、警察機関の者が着るきらびやかな鎧。
最も重要なのは、ウェイレスト下水道である。
街の建設当時までさかのぼった報告によれば、ウェイレスト下水道が完成する前、街は宝石は宝石でも肥やしと泥に埋もれた宝石だった。
第一紀801年に、インペリアルの船乗りだったシルヴィア・カトーが書いている。
「ビョルサエ川はごみと鼻をつく臭いと病気の水路で、イリアック湾もビョルサエ川が流れ込む場所で同じようにひどく不快なところになっている。これがいまいましいブレトンの街なのだ」
今日、ビョルサエ川はウェイレスト自体と同様に素晴らしく輝いている。
これは何もかも下水道のおかげだ。
下水道は昔のドゥエマーによって作られたどんなものにも匹敵しうる建築工学のたまものである。
今日に至るまで建設を続けていられるように、そして地上と同じようにたやすく地下でも街の中を移動できるように、下水道のモジュールが設計されている。
下水道は街と同様、常に拡張されているのだ。
しかし規模の点でシステム全体の欠点が1つある。
下水道が大規模になったために、ウェイレストの警察機関がすべてをパトロールすることは難しく、それゆえに犯罪が湾の宝石にやって来るということだ。
街そのものと同様、スクゥーマの取引や死霊術といったこうした違法行為のほとんどをする余裕があるのは金持ちに限られる(スクゥーマはタムリエルの広範囲で禁止されている麻薬、死霊術は死人を蘇らせる魔法の術で、こちらも多くの地域で禁止されている)。
第2巻には下水道敷設に際して最も多くの寄付をした貴族の家名の一覧が掲載されている。
オルシニウム陥落の直前に下水道を思いついた元々の設計者の名は残っていないが、第3巻には第一紀末からこれまで下水道の拡張と発展のために働いてきた職人と技術者の一覧表が掲載されている。
笛吹きが街にやって来て、バグパイプを唇に当てて演奏し始めた。
街の住人は彼を笑い飛ばし彼は街を去ったが、その音楽はかすかに鳴り続けていた。
その後笛吹きを見たものはいなかったが、時が経ってもそのバグパイプの音楽は鳴り止まなかった。
街の住人が床に就くときにも鳴り響き、目を覚ましてもまだ鳴り響いていた。
街の住人は眠ることができず疲れだし、毎日笛吹きを探した。
しかし何も見つからなかった。
そしてある夜、その鳴り止まない音楽がこれまでにないほどの音量で空気を切り裂いた。
その夜、街の住人は奇妙な生物や虫の夢を見てほとんど眠ることができなかった。
住人が目を覚ましたとき、子供達が心地よく眠っていたはずのその場所は虫やネズミで埋め尽くされていた。
街中の家から次々に悲鳴が上がった。
母親達は路上に飛び出し、父親達は街中を探し回った。
街の住人は不運を嘆き悲しんでいて気付かなかった…あの音楽が鳴り止んだということに。
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