雪が消えてゆき 川が豊かな水をたたえる時 太陽は幼い少年の帽子に 花のように乗る 賢いノルドは知っている 決して長続きはしないだろうと 彼はその日を楽しむ たとえ瞬く間に過ぎ去れども 雪がなくなり 川の水が枯れる時 太陽は怒った目のように 照りつける 賢いノルドは知っている たとえ日が長くとも 彼が元気で力強く 生き生きとした春の土からの 種のように育つ そんな日々があることを 氷結が戻り 川がふさがれる時 太陽は夕暮れのもやの下 空に潜る 賢いノルドは知っている たとえ彼の強さは消えゆくとも 今こそ策を立てる時 そして救う時が来た <ページは本から破り取られたように見える>
コメント