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書籍

北の真実

雪が消えてゆき
川が豊かな水をたたえる時
太陽は幼い少年の帽子に
花のように乗る
賢いノルドは知っている
決して長続きはしないだろうと
彼はその日を楽しむ
たとえ瞬く間に過ぎ去れども

雪がなくなり
川の水が枯れる時
太陽は怒った目のように
照りつける
賢いノルドは知っている
たとえ日が長くとも
彼が元気で力強く
生き生きとした春の土からの
種のように育つ
そんな日々があることを

氷結が戻り
川がふさがれる時
太陽は夕暮れのもやの下
空に潜る
賢いノルドは知っている
たとえ彼の強さは消えゆくとも
今こそ策を立てる時
そして救う時が来た

<ページは本から破り取られたように見える>

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