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書籍

オルシニウムの大包囲

ラ・ガーダは戦った、ハンマーフェルから来た
牙持てる民と、追い詰められ
憤怒に満ちた彼らは、北へ退いた
オルシニウムへ、オークの街へ
そこで受けたものは歓迎
スカルプメント頂上の王にして
強く、策に長けたオーク、ゴルカールの
彼は利用しようとしていた
新しい血の流入を
オークの領地を増やすために

彼は南方のブレトンに要求した
ビョルサエ川に沿って
関税を、通行料を、身代金を、諸費用を
さもなくばオークの槌が振り下ろされるだろうと
だがダガーフォールの王ジョイルは
ゴルカールの命令を拒絶し
ダイアグナ騎士団の
ガイデン・シンジに使者を送り
けしかけた、ブレトンに加わって
オークの街を包囲し、略奪せよと

彼らはそうしてロスガー・スカルプへ進軍した
オルシニウムは包囲された
彼らは考えた、このオークの壁も
彼らの優れた武器には持ちこたえまいと
だがスカルプの上にそびえる街は
三重の門に守られていた
頑丈な門、その一つ一つは
その前の門よりもさらに大きい
スメルター、ハンマー、テンパー
オークの石工たちはそう名づけた
モーロッチの民は高所に立ち
死の飛び道具を浴びせた
ブレトンとレッドガードは大打撃を受け
低地まで退いた

オークたちは笑い、牙を剥いた
うろたえた戦士たちに向かって
ゴルカールはスカルプ要塞の高みで笑い
ロスガー・クランの仲間を称えた
だがガイデン・シンジとジョイル王は
うろたえもせず、怯えもしなかった
彼らは大公と騎士、伯爵らを集め
その兵たちを向かわせ
オルシニウムを包囲させ
そして攻囲の準備をした

策略が、そして計画が考案され、練られていた
壁と門を打ち破るために
オークたちは不安なく待っていた
水はジュグラーから
そして食料は肥沃なキノコの野から得ていた
暗い豊穣の洞窟の中で
彼らは考えていた、敵は倦み疲れ、去るだろうと
家族の元へ帰るために
彼らは見ていなかった、燃え盛る炎が
ジョイルとガイデン・シンジの心の内にあることを

10年間、彼らの兵は外門を攻囲し続けた
そしてついにスメルターが破られた
さらに10年後、第2の門
ハンマーまでもが破られた
再び10年が苦役に費やされた
テンパーが轟音を立てて崩れるまで
そして憤怒に満ちた兵たちはついに
オルシニウムに乗り込み、略奪した
ゴルカールは怨恨の間に祈りを捧げた
モーロッチよ守り給えと
だがジョイル王は彼の髪をつかみ
ガイデン・シンジがとどめを刺した

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