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書籍

ローランド・ボルシーの遺書

ボーセクよ、そして汚らわしいブラッディフィストの面々よ、神々に打ち懲らされるがいい。俺を溺死させることはできても、黄金を見つけることはできないぞ。せいぜい歯噛みするがいいさ。

海ユリよ、このメモが君に届くかどうか分からない。だから、君の名前はあえて使わないでおこう。俺の想い人は君だけだ。何一つ後悔していないよ。

俺たちの共通の友人がこの紙と羽根ペンを残してくれた。もしこの手紙が届いたら、俺の剣コレクションをあの少年に渡してほしい。そして、使いかたを学べるようにしてやってくれ。

ボーセクの黄金だが、あれは君のものだ。君は俺とあの少年に良くしてくれたからな。黄金は俺たちの「特別な場所」に隠してある。そいつを手に入れて、船でどこか安全なところに行くといい。

潮が満ちてきた。いよいよお別れだ。俺の死を嘆くことはないぞ。君のためなら、どんな責め苦を受けようが悔いはない。いつの日か、八大神が俺たちを再会させてくれるだろう。それまでは海ユリよ、強くいてくれ。そして無事でいてくれ。

愛を込めて

— ローランド

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