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書籍

提案: 魔法の流派

ダガーフォール魔術師ギルドのガブリエル・ベネレ著

グウィリム大学の元教員として、実践的教育学の問題に興味を持ち、魔術師ギルドの魔法使い入門者用教育カリキュラムの見直しにこの2シーズンを費やしました。この入門書は数世紀に渡って集積されたもので、その結果やや無秩序で整理されていません。

我々の教科書の再構成の見本を求めて思案していた時、魔法を8つの異なる学科に分けて教えるモロウウィンドのシャド・アツーラ大学のカリキュラムを見つけました。もっぱら魔法が変わりやすい技術であることから、各学科または魔法の「分野」の区分はかなり恣意的であるものの、呪文を魔法の分野に分けることで、魔法の基本を簡単に理解するための構造を生徒に提供できるという利点があります。シャド・アツーラでは我々の入門者プログラムの半分の時間で、素人の魔術師に魔術を実践的に理解させて卒業させるという事実が、この仕組みの価値を証明しています。

この理由から、我々もシャド・アツーラの訓練を導入し、魔術師ギルドの教育プログラムを以下の魔法の分野に再編成することを提案します:

錬金術: 物質のあらゆる形状、その効果、結合、再結合の摩訶不思議な美点に関する研究。薬、霊薬、魔法の水薬の調合を含む。

変性: 魔術師の意志を直に課すことで、その場の現実を歪める。麻痺、水中呼吸、水面歩行、開錠、火炎マントなどの個人属性シールドに関する呪文を含む。

召喚: オブリビオンまたはエセリウスから魂を召喚・呪縛する。魂縛、デイドラや他の生物を呼び出す呪文、それらを追い払う呪文、魔力の武器や装備の召喚、そして(分類として記す)禁じられた死霊術であるアンデッドの死霊作成、召喚、操作を含む。

破壊: 大抵の場合自然の性質を持つ直接的な力で物質的結合を裂く。炎、氷、電撃、分解のダメージを与える呪文、そしてエキスや個人能力を枯渇させる魔法を含む。

幻惑: 自身または他者の知覚を変化させる。発光、透明化、恐怖、激昂、沈黙の呪文、そして士気や服従に影響する魔法を含む。

秘術: 魔法そのものの性質を変えるのに使われる呪文の類。呪文とそれに力を与えるマジカの両方を解呪または吸収する効果、そして念動力(他の分野同様、ここにも当てはまる)を含む。

回復: 破壊の反対であり、ダメージに抵抗し、ダメージを受けた素材を編み直すことで完全性を回復する魔法。結界、治癒、疫病や毒の治療、身体的強化、アンデッドの聖血(強制的浄化作用)を含む。

精神: 意志と個人の心の状態に影響する魔法。他者を鎮静化または魅了する呪文、魔法の反映または魔法への抵抗、そして重力の個人的拒否である空中浮遊を含む。

経験を積んだ魔術師であれば、この分類の恣意性を直ちに認識するでしょう。やがてこれらのどれかを統合させ、その呪文を他流派に割り当てるべきだと考える時が来るかも知れません(精神はそのような併合の有力候補です。もしかすると神秘も)。しかしながら、シャド・アツーラはこの分類で上手くいっているようです。我々も暫定的にそのまま採用し、実践しながら改善していくことを提案します。

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