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書籍

ロスガーの鳥

アリノール・バードウォッチング協会の副会長、ハイネリスによる観察日誌。

降霜の月3日
まだロスガーに来て数週間だが、独特の珍しい鳥をたくさん見つけるという希望は叶わないかもしれない。
今のところ、見つけたのは一握りのカラスや鶏だけだ。
タムリエルの他の地域で見られるものに比べると少し大きめではあるが、それ以外に特徴的といえる点はなさそうだ。

恵雨の月15日
もう6ヶ月以上、ロスガーの凍った荒地を散策し続けてきたが、記録するにふさわしいものは何も見つけていない。
もう帰る準備を始めることにした。

恵雨の月19日
暗い夜を乗り越えた後には、必ず朝日が昇るものだ!
諦めかけていたそのとき、我が協会の歴史上最大ともなりうる発見をした。

昨日ロスガリアン山脈のとりわけ辺ぴな場所を歩いていたら、遠くでアオホオジロの鳴き声が聞こえた。
気のせいに違いないと思いつつも、調査してみることに決めた。

ホオジロの声を追っていくと、次第に他の鳥の鳴き声も聞こえてきて、人里離れた洞窟へとたどり着いた。
入口をのぞき込んだだけで、アオホオジロ、カナリア、カーディナル、それにミドリサンジャクまで確認できた。
これほど多種の鳥が同じ場所に生息しているのを私はかつて見たことがない。

明日は洞窟の奥へと入っていく。
一体何が見つかるだろうか?
今までの人生でこれほどワクワクしたのは初めてだ。

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