俺たちはここから脱出しないといけない。
この場所に留まるくらいなら、密航してリルモスから出たほうがマシだ。
ウィップテイルは先日、俺たちに壁を壊させた。
壁の向こうはアルゴニアンの死体で一杯だった。
奴は俺たちに中へ入って死体を探り、死体と共に埋められた物がないか確かめさせたんだ。
沼で墓を漁ったことは前にもあるが、今回は違っていた。
あそこには何か感じるものがある。
死体を一つ動かした時にすぐ、脱出しなきゃここで死ぬことになると分かったよ。
今はお前を信じてる。
妙なものが見えると言っていたな。
何かが聞こえると。
俺もそうなり始めてる。
アルゴニアンたちが広間を歩いているのが見えた。
自分たちの仲間を生贄に捧げていた。
生贄たちは恐怖せず、自分の意思で従っているように見えた。
ものすごく静かだった。
怖かったよ。
だって、本当にそこにいるわけじゃないって分かってたんだから。
あれは、別の世界の木霊のようだった。
しかも、ウィップテイルはやめようとしない。
奴はもっとやれと言う。
シシスの祝福を受けた古代の武器かなんかが、ここに隠されていると確信してるんだ。
奴はそう言ってた。
あの場所は全部呪われてると思う。
俺は逃げ出そうと思っている。
お前も逃げたいだろう。
一緒に来るなら今日の真夜中、俺たちがカサンドラのために用意した部屋で会おう。
読んだらこの巻物は燃やせ。
ウィップテイルに見つかる危険は冒せない。
俺たち二人とも殺されてしまう。
-M
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