皮革は湿った状態が続くと長持ちしない。たとえ毎晩磨いても表面にカビが生え、艶がなくなって強度も損なわれる。 金属の劣化は革とは異なるが、似ていなくもない。錆が内と外から金属を蝕むからだ。泡のように錆が浮いて無防備な部分は剥がれ落ちる。関節部分の継ぎ目には、常に油を差してやらないと動かなくなってしまう。 兵士たちよ、武器と防具の手入れを怠るな! できれば吊るして、湿った地面からは遠ざけておけ。お前たちに呼吸が必要なように、武器防具にも呼吸が必要なのだ。既知の敵と未知の敵とを問わず、我々が対峙する相手からお前たちの身を守ってくれるのは、武器と防具以外にない。 署名: 補給係執務室
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