私たちが生きてるだなんてまだ信じられない。アバガーラスのような街はこれまで見たことがなかった。あそこで目の当たりにした恐怖が、夢の中に刻み込まれている。でも、私たちは生きている。私のオスタランドはいるし、クリスタルもある。大事なのはそれだけ。 - - - - - - - - ドワーフの都市に入ってからというもの、クラーノは静かになっている。今日その理由がわかった。彼女は話をするために私を連れ出した。彼女は、私たちがクリスタルを隠す前に誰かが生贄にならなければならないと思っている。そもそもそれを作るために、数人の権威ある女司祭が命を捧げたと彼女は言った。 それは理解できる。モラグ・バルは不死と破壊を唆す。あの悪魔にとって自ら進んで捧げられた、縛られた命とは嫌悪の対象になるだろう。 クラーノに、その時が来たら犠牲になる意志があるかと聞かれた。私は… 私はとても怖い。 - - - - - - - - 数週間前にオスタランドと婚約した。クラーノに頼まれたことを彼に話すと、ものすごく怒っていた。そして私は怖かった。 だから私は祈った。メリディアと何時間も話をした。ひざまづく前に、その負担を受け入れるのが自分の義務であることを私はわかっていた。でも… 義務も名誉も、ただの言葉だ。私の頬に触れるオスタランドの手と比べて、どうやって進んで承諾できると言うの? 最終的に承諾したのは、オスタランドのためだった。私が死ねば、世界の未来を保証できる。ニルンはまた武器が必要になるだろう。そして私の光はクリスタルの中心に縛られ、永遠に持続する。 そんなことを、どうして太陽の女司祭が辞退できるだろうか?
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