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書籍

トゥワッカ、アーケイ、ザルクセス

タネスのレディ・シンナバー著

学者がザルクセス、アーケイ、トゥワッカの明確な類似点に注意を払うことは珍しいことではない (特に面白味のない、明白な事実の単調な列挙は、自慢屋の老人エリンヒルのファラスタス著 「タムリエルの冥界神」 を参照のこと)。大陸のほぼすべての文化において、これらの神々は何らかの形で崇められている。そう、ヴァレンウッドのウッドエルフが両方を信仰するように。短い論文になるが、この神々の起源についていくつかの質問を提起し、答えを得るものとしたい。

ザルクセスから始めよう。少なくとも歴史が記録されて以降は、アーケイとトゥワッカより以前から信仰されている。すべてのアルドマーの種族の人生を記録するエルフの神ザルクセスは複数の創世記に登場しているが、そのほとんどが互いに矛盾する。これらの起源のいくつかは 「偽」であるが、その多様性はザルクセスの様々な顔を示しているに過ぎない。

最もよく知られる2つの起源神話で、ザルクセスはアーリエルの世界の始まりからの出来事を彼のそばで記録する書記として、または高位の神により神に昇格した神話のアルトマーの、アーリエル司祭として登場する。後者の物語はエドラの直系の子孫であり、奇跡的状況において神格化し、地位を再度高められるというハイエルフによる解釈と一致している。

アルトマーにとって、ザルクセスの記録はただのエルフ個人の生涯の物語ではなく、彼らをその祖先に結びつける血と継承のつながりなのである。アルトマーにとって祖先が非常に大事であるように、ザルクセスの一番重要な役割はサマーセットの社会で地位と安定性を定義し、維持することであることがわかる。

アーケイは言うまでもなく、第一帝国の建国時に聖アレッシアによってシロディールで新たに解放された市民に示された、八大神の一柱である。八大神教会は、アレッシアは単に臣下にそれまで彼らを守っていた神を示していただけであるという、第一紀始めから今に伝わる書の断片の学術研究を公式見解として採用している。コーセイの「タムリエル論文集」はよく知られているが、私はさらにサンドララスの「ネードの奉納」と著者不明の「ダロディール王の死の歌」の原本を研究する機会に恵まれた。この2つの対比により、以前はあいまいだった部分がはっきりし、結果として生じる説明は本論への刺激となった。

結論として、私はセドゥルスの推論である「アーケイの収束理論」を決定的にする十分な証拠を得たと信じている。八大神のアーケイがその起源ではエルフの神ザルクセスと、アトモーラに災いをもたらしたと言われる神オーキーの側面との融合であるというセドゥルスの提案は、読者のほとんどがよく知っていることだろう。私の死の歌の新解釈とその(以前はよく知られていなかった)「魂の指導の請願」のくだりで、霊魂を冥界に運ぶ者がエルフとアトモーラの神の両方の特質を備えていることがはっきりする。そして適切な母音推移をこの神の名にあてはまるとどうなるか?

答えは「トゥアーカ」だ。

それは必然的にヨクダの神トゥワッカを連想させる。いずれの種族の記録も諸島が沈んだ大変動の中で失われたために、どのくらいの数が彼をその名で崇拝していたかはわからない。老いたファラスタスでさえ指摘したように、アーケイとザルクセスがタムリエルの人間とエルフに果たした役割を、トゥワッカがレッドガードに対して果たしたのは偶然ではない。これらの神々は本当に神とは違うのか、それとも違う文化の中で違う名を持っていたが、違う側面をもって崇拝されていたのか?

ここからは学問ではなく、神学の領域を探求して答えを探さなければならない。

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