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書籍

エトン・ニルのウェルキナー

ウェルキナーのウィングキャプテン、レレクエン著

ウェルキナーはサマーセットの偉大な歴史をほぼ常に支え続けた騎士団だ。我々は故郷を守り、邪悪な潮流に抵抗すべく人生を捧げている。悪意が醜悪なる頭をもたげ、邪悪なる者が市民を脅かす所には、どこにでも我々は赴く。

クラウドレストが本拠地だが、我々はいかなる緊急要請にも応じる。このためには素早い行動力が必要であり、だからこそグリフォンと絆を結ぶことが最優先事項となっている。この獣の助けを借りることで、我々は遠く離れた場所へ素早く移動できる。諸島の中心に位置し、高所にあるクラウドレストをウェルキナーが砦に選んだのは、このような理由からだった。

我々は全部で4人、それぞれが4つの方位を表す。引退し、職務半ばで命を落とす者がいれば、その者に代わる者が新たに選ばれる。加入資格を得るための訓練には何年もかかる。自分の相棒となるグリフォンを捕らえ、育てる必要があるからだ。

それぞれのウェルキナーは、選ばれるに足る戦闘能力を備えている。我々はサマーセット随一の魔闘士を輩出することで知られてはいるが、魔法は加入の必須条件ではない。戦強きモルニャレマルは史上最高のウェルキナーの1人に数えられているが、魔法を全く使えなかった。加入に必要なのは、我々の仲間にふさわしい戦闘能力を示すことだけである。

サマーセットの統治機関や軍のメンバーは誰でも、ウェルキナーに助けを求められる。もちろん要請を受けるかどうかは、つねに我々の選択による。任務の合間に我々はサマーセットを巡回して立ち寄り、潜在的な脅威に関する情報を収集して、危機の兆候への警戒を続けている。

そう、ウェルキナーが真の意味で休息することはない。だが、この人生をかけた献身ゆえに、サマーセットの市民の安全を確保できるのだ。この栄誉ある集団に名を連ねることほど、真に名誉なことはない。

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