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書籍

連続した真実 第10巻

「巻かれ続けるメインスプリング」の第四トゥールビヨン、デルドライズ・モーヴァインの説話からの抜粋

私は言葉で歯車を巻く。

「古きもの」へのやみくもな崇敬には注意せよ、セトの子よ。古の油はしばしば未来を焚きつける。我々の祝福された先人の助言を無視する者は、危険を承知でそうする。だが、全ての遺跡がその荒廃した広間の中に英知を隠している訳ではない。いくつかの遺跡は暗い不毛の場所、嘘と呪いの不安定な墓だ。曲がった車軸、潰れたボルト、苦い慣性の静寂の安息の場所だ。

我々の父が立ち上がる前の時代、古く乏しい知識がエルフの心を支配していた。真実を求めてではなく、真実の屍骸を求めて灰の子が先人の墓所に入った。彼らは先人を誇り高く力強い導き手ではなく、苦しそうな息をする、歯のない幽霊と見なした。愚か者が深い知恵と呼んだ、かび臭く見捨てられたエンジンの守り手と。この古い機械を打ち砕かねばならない、セトの子よ! 過去は廃物の山の上で錆びつくことはない。我々の名誉ある先人の痛烈な言葉に駆り立てられ、「巻かれ続けるメインスプリング」の壮大で多角的な未来に向かって急速に突進する! 彼らの言葉と行いはいつでも後のニルンの車輪の動きを滑らかにする! いつでも最後のタムリエルの綻びを閉じる! アヌヴァナシ。

けれど、ああ! 今もなお「古きもの」のしもべは耳を傾ける者に老いた真実を与える。彼らはかび臭い本の上で、ガーゴイルのように身をかがめるPSJJJJの娘と息子。下に隠された、擦り切れて光沢を失ったローブと直面する。彼らは警戒を、自制を、沈着を勧告する。消え行く前のニルンの古代の美徳。それでも、好奇心の父は彼らを友と呼ぶ。神の忍耐をもって、彼らに教える。父の愛をもって、彼らを導く。全てはいつの日か、彼らが古きものの中に深い真実を見るかもしれない希望の元に。我々は貧弱な幽霊を振り払い、三重に畳んだ心を通して、彼らの記憶に新たな生命を与えなければならない。歯のない歯車は修理できない。溶かされ、再鍛錬されなければならない。それは我々の民の真実と共にある。

PSJJJJの娘と息子が偉大な力を振るうことを拒絶するものはないだろう。クロックワーク・シティのように、彼らのアルテウムの島もそうであるものと、そうであるかもしれないものの間を滑らかに動く。クロックワークの使徒のように、彼らは学び、努力し、創造する。しかし、無限の未来の勇気を持たぬ力は、まるで空のボイラーのようなものだ。激しい熱で満ちているが、蒸気を作り出すことはない。最後のタムリエルから後ずさりする者どもに災いあれ! アヌヴァナシ。クロックワーク神の意志はそのような臆病者をスラグに変える。だが喜べ! 謎の父の愛情がPSJJJの価値を証明する。いつの日か、失われた呪文の織り手は聖なるメトロノームの言葉を心に留め、真実と高貴な変化を追い求める。アラタグニティア。その日が来たら、我々は彼らを抱きしめよう。友のようにではなく、兄弟や姉妹のように。

私は言葉で歯車を巻く。

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