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書籍

ストームクラグ家の墓地

ブンヒルデ・ストームクラグ著

第一紀後期に富を築いたラグノール・ストームクラグは、イーストマーチとそれを越えた領域において、ストームクラグ家を影響力を持つ一族として確立した。彼は探鉱者として最初の財を成し、ヴェロシ山脈のいたるところに利益を生む一連の鉱山を開いた。ストームクラグの富と保有地が増えたため、ラグノールは運送業、鎧および武器の手工業、銀行業、宝石製造業を始めとする、関連事業に投資した。

長かった成功の人生も終わりが近づき、ラグノールは所有する鉱山の1つを、自分の一族のための墓地にするというプロジェクトを開始した。彼が生きているうちに壮大な埋葬室の完成を見ることはなかったが、彼の息子であるアゲモールが墓地を完成させた時、ラグノールは地下墓地の最も深くに埋葬された。

ストームクラグ家は実業界の大物や、将軍、魔術師、従士、その他の著名人を各世代で輩出してきた。彼らの最期が来た時には、ほとんどの者が一族の墓地にて名誉と敬意の場所を与えられた。長生きの末に自然死する者もあれば、病気や事故、あるいは戦いによって早死にする者もいた。それから、ソルガ・ストームクラグという者がいた。

魔術師だったソルガは魔術師ギルドのメンバーで、アルケインの力を集めることで頭がいっぱいになっていた。研究と訓練では自分の求める力を得られなかったソルガは、苦肉の策に頼り始めた。噂によると、その中にはデイドラが関係しているものもあった。

一族の家長が女性だった時代に、自分の姪が闇の道を歩き出したことを聞き、コラーラは激怒した。「ノルドはデイドラと取引しない」と、彼女は公言した。しかし、ソルガの計画を変更させるコラーラの努力は伝わらなかった。さらに悪いことに、一族は闇魔法と、ソルガ・ストームクラグに関連する殺人の噂を聞くようになった。それだけ聞けば、コラーラには十分だった。

コラーラはソルガを勘当して一族から追放し、彼女が一族の財産を告げず、相続を行えないようにした。さらに彼女は、一族の墓地ではデイドラを愛するノルドの遺体を一切保持しないと宣言した。

「私が一族の墓地に立ち入り禁止になるなら、ストームクラグの誰1人として、そこで眠ることは2度とないでしょう! 」とソルガは宣言した。彼女は墓に呪いをかけて死者を蘇らせ、沈黙の底で死の騎士を解放した。

今日に至るまで呪いは依然としてかかったままだ。ソルガが勘当されてから、墓地に埋葬されたストームクラグは誰もいない。

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