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書籍

銀舌の羽根ペン

盗賊ギルドマスター、ライシフの書簡
- 遺物マスターグレナディルによる複写

オルズダーグ、

計画は取り消しだ。あのいやな魔術師め、汚い真似をしてくれた。これまでの脅迫で十分だろうと思っていたが、仕方がない。次に会う時は、斧のとがったほうを味わわせてやる。とりあえず今は、羽根ペンが役に立たないと知っておけ… 少なくとも今回の目的にはな。

問題が大きくなった。まず魔術師は、羽根ペンを使った奴が書いたことは信じられるなんて言ってなかった。まあそれは、もし書かれる内容を選べたらどうにか対処できただろうが。とにかく、面倒な付呪だ。あれを使って書こうとした最後の2人は、縛りつけるはめになった。羽根ペンめは一人に高い屋根から飛び降りるように吹き込み、もう一人には… まあ、独創的になってきてるとだけ言おう。もう二度と起きてほしくない。

あんな呪われたものは川に投げ捨てようと言いたいところだが、誰かが欲しがるかもしれない。買いたがる愚か者の客を見つけよう。探す場所さえ知っていれば、こういうものには収集家がいるものだ。

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