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書籍

サイジック

現代史の年代記サピアルチ、ヴリシリン著

現代の出来事とサマーセットの進歩および幸福との関係を理解し、分析する任を追っているサピアルチとして、私は現代という時代の重大な問題について、専門家としての意見を提供するようしばしば求められる。それにより、この問題に導かれた。女王代理アルウィナルウェはサピアルチ大学に対し、サイジックについて知っている全ての情報を宮廷に提供せよとの要請を出した。どうやら、アルケインを学ぶ古き賢者たちが戻ってきて、現在の危機に際して援助を申し出たらしい。

我々は絶対の確信をもって、サイジックがかつてタムリエルで最も偉大な支配者たちの顧問、教師として仕えたことを知っている。我々はまた、約350年前に賢者たちが妨げられず研究するため、アルテウム島に退いたことも知っている。そして島は、文字通り消えたのである。

サイジックとは何か? この古い組織はサマーセット発祥であり、今日われわれが知っているアルケイン魔法の基礎を形成した。歴史上のどこかの時点で、彼らはアルテウム島を占領し、セポラタワーを本拠に定めた。サイジックの功績は数多い。元サイジックの賢者ヴァヌス・ガレリオンによる魔術師ギルドの創設や、秘術の発展も含まれる。秘術、あるいは古き習わしは、問題に対して適切に用いられた場合、宇宙の秘密を解明できると言われてきた。秘術はまた未来を覗くためにも用いられる。彼らがタムリエルの指導者たちに提供した助言は、秘術によるものだった可能性がある。

我々の祖先がサマーセットに居を定めた時、文化は変わり始めた。我々はもはや先人の霊魂を崇拝せず、その代わりそうした霊魂の一部を神格化して崇拝した。長老たちの一部が当時、この流れに反抗した。彼らは自らをサイジック、すなわち古き習わしの守り手と呼んだ。彼らはアルトマー社会の腐敗から離れるため、アルテウムへと退いた。しかし、新たな習わしに対する忌避にもかかわらず、彼らは助言と導きを与えるために戻ってきた。

私の意見を言うなら、サイジックが提供する助力を受け入れるべきだ。この危機の時にあって、秘術の達人を味方に付けられるのは悪い話ではないはずだ。

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