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書籍

召喚の起源

インペリアルの魔術師たちは、おそらく他の多くの種族よりも召喚魔法の研究に長けている。しかし、金切り声をあげる怪物を、制御不能の状態でムンダスにばらまくことなくオブリビオンの扉を開けることに成功した最初の者は、エルフの魔術師である。コルヴスとカラニ・ディレニ、そして彼らのクランが初めてたいまつを灯し、この不浄なる暗闇をのぞき込むことによって、召喚流派の道を照らしたのである。彼らの正確な拘束の詠唱は、下級デイドラを召喚する際に現在でも用いられている。

非好戦的な精霊は守護者として、また時には召使や使い魔として、クラン・ディレニの役に立っている。本来ならば有害なインプでさえ、強制的に行儀よくさせることが可能だ。しかし自然な好奇心と、災難を招き寄せるの尊大さに関して、エルフは期待を裏切らない。彼らは扉を勢いよく開け放った。デイドラの次元へと通じる扉をもはや閉じられないほどに。

第一紀の後期、ディレニの侍者たちは初めて上級デイドラを欺いて隷属を勝ち取ろうと試みた。召喚師の中で最も卓越した者たちはこの混沌の存在を相手にそれなりの成功を収めたが、エルフたちの中には弱い者もおり、オブリビオンへのポータルは現在、完全に閉じることができなくなっている。それに続くデイドラ公たちとの破滅的な対立は、我々の土地を紛争地に変えてしまった。それゆえ、シロディールの魔術師は上級デイドラとの接触を厳しく禁じられている。

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