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書籍

ガーゴイルの謎――解決!

ポルベルト・リタムリー著

ガーゴイル! 灰色がかった緑色の肌に、ごつごつとした牙の生えた顔、角ととがった耳を持つ、巨大で不格好なヒューマノイド。その一部は翼まで生やしていると言われているが、この図体の大きな獣が飛ぶとは信じがたい。さて彼らは一体どこから、何のためにやってくるのだろう? 続きを読んでほしい。この大いなる謎がついに解明されたのだ!

ガーゴイルの物語はタムリエル中に広く分布しているが、実物をその目で見たと言える者はほとんどいない(1匹でも見たことがおありだろうか? 知り合いに目撃者は? 私はいないと考える。私がその手のことで正しくないことは滅多にない。私の他の小論文をお読みであればご存知のはずだ。まだお読みでないとしたら、残念ながらあなたは情報に疎く、人生を変え、富を築くチャンスをいくつか見逃している。あなたはきっとこのような欠点を正す賢明さをお持ちであろう)。

さて、目の前の用件に戻ろう。ガーゴイルだ! 彼らはきわめて数が少ない。だが、ハンマーフェルの荒野の奥深くで彼らを目撃する可能性があることはよく知られている。崩れかけた岩山の上にしゃがみ込み、悪意に満ちた眼差しで獲物になりそうな相手を見下ろしながら、それを鉤爪が生えた石のように固い手で引き裂く準備を整えている彼らをだ! 生き延びてこのような出会いについて語る者が少ないとして、何の不思議があろうか?

いずれにせよ、ハンマーフェルの荒野の奥深く、そこがとらえどころのないガーゴイルが見つかる場所だ! だが荒野の奥深くの伝説の住人は果たしてガーゴイルだけだろうか? それは違う! 実はレッドガードに長年伝わる伝説によると、あの勇猛な戦士達が最初にタムリエルの岸辺にたどり着いた時、ハンマーフェルの荒野には既に占有者がいたという。巨大なゴブリン達だ!

巨大なゴブリン! ゴブリンだが、サイズは巨人! 言い換えれば、灰色がかった緑色の肌に、ごつごつとした牙の生えた顔、角ととがった耳を持つ、巨大で不格好なヒューマノイド。これを以前耳にしたのはどこだった…?

啓示だ! 悟りの瞬間だ! もうお分かりでは? ゴブリンを見て、次にガーゴイルを見ていただきたい。ガーゴイルの絵で結構だ。なぜなら我々の中に実物をその目で見た者がいないことは確認済みのはずだ。しかしいずれにしても、とにかく見てほしい! これほどの類似が偶然であり得るだろうか? あなたはどうだか知らないが、うちの母はそこまでぼんやりした子を育てたことはない! 偶然? まさか! それはハンマーフェルの(伝説上の)巨大ゴブリンと、ハンマーフェルの(公文書に記録されている)ガーゴイルの牙の生えた顔が事実上まったく同一であるのと同じくらい明々白々である。目隠しされた愚か者でも区別がつくだろう。

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