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書籍

最初の日

私はレイザーマスターになるはずだった。私が転覆させたあの地位を継ぐはずだった。私にとってあの門を越えることは、燃えたぎるるつぼに落ちることに等しかった。

深遠の炎が私の血を沸騰させ、私は溶岩の雨が降り蒸気が揺らめく荒野に投げ出された。なぜ今でも生きているのか不思議でならない。

気がつくと私は短剣を握っていた。

「身を守る手段は与えてやったぞ」という声が聞こえたが、そこには誰もいなかった。

「これだけ?」と私は誰もいない空中に問いかけた。

「それだけあれば十分だ。自身を証明しろ。そして生きるのだ。それができないなら、新しい日を楽しむがいい」

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