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書籍

マオマーの報復主義の偽り

スカイウォッチのハデンドリル著

アルトマーとマオマーの古い対立はあまりに長いため、複雑な対立であるという印象を受けやすい。不当な行為と報復が重なり、数百年も対立が構築されてきた。これは最も有害な集団的誤謬である。何の価値もない略奪に正統性の片鱗を与えているのだ。マオマーはサマーセット諸島の領有権を主張したことはなく、神々の意志によってそれが実現することもない。

我々がアルドマーの恩寵を失うことになった事態への誤った説が、ピャンドニアに住む人々と我々が親密な同胞だという誤解を招いたのではなかろうか。だが真実を言えば、我々は祖先が同じだけの遠く離れた親類でしかない。この歓迎すべき真実の暴露は、水晶の塔にあってこれまで翻訳されていなかったアルドマーのタペストリーによってもたらされた。痛みを伴う研究の後でやっと白日の下にさらけ出された純然たる真実が物語るのは、望まざる移民と悲劇的な民族の離散の苦しみではなく、謀反と追放の物語だった。

マオマーが流す血は常に、強欲と強い野心の名の元にあった。堕落した「王」オルグヌムは、アルドマー代々の故郷を正当な支配者から奪い取ろうと考えていた。サマーセットを我々から盗もうとしたのだ。マオマーに対して長く罪の意識を抱いている者もいたが、彼らはそれに値しない、見下げ果てた者達である。この件についての議論は終わり、マオマーの擁護者たちは黙らされた。そしてピャンドニア人に対する戦争は、後悔の念もなく実行されるはずである。

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