プラエトルのアエミリアヌス・レクター著 はしがき 帝国軍のヴァレンウッド征服については多くが書き記されているが、本論文は占領地における帝国兵士達の日曜品に焦点を当てたいと思う。本論文にはレマンズ・ブラフの上に建設された帝国の砦を守る任務を受けた歩兵隊の収集された手紙、日記、目録、また聞きの報告を含む 1. 補給係の目録(第一紀2719年) 小麦粉――100袋、塩――10袋、乾燥果物――5袋、塩漬け肉――50袋 2. 指揮官の日記(第一紀2720年) 病気と脱走により指揮する部下は20人足らずまで減った。増援と支援物資の要請についての返事はない。今日は残りの物資を配給している。 オークの兵士達がずっと北西で姿を見せているから狩猟隊を派遣することは避けているが、選択肢はもうあまり残っていない。 3. 補給係の目録(第一紀2720年と推定される) 小麦粉――0袋、塩――5袋、塩漬け肉――150袋 最近の狩猟で肉の供給は増えたが、ある種類の虫が残りの小麦粉を傷つけてだめにしてしまった。 4. 指揮官の日記(第一紀2720年と推定される) あの愚かなザントニウスが、条約の締結を申し出るために近づいてきた呪術師を打ち殺した。奴が重要な地主の息子でなければ、この手で帝都監獄まで連行しただろう。その代わりに奴を最低の怠け者達と共に南へ派遣して、野営地を建てるように言った。これで奴は他人の問題児になった。 5. 補給係の目録(第一紀2721年と推定される) 小麦粉――0袋、塩――5袋、塩漬け肉――0袋 ある種の生物が貯蔵庫に潜り込んで、すべての肉の切れ端を食べてしまった。残ったものはかじられた骨とその生物の崩れ落ちた穴のみ。指揮官はオーク達の仕業だと考えている。私もその線で考えている。 6. 指揮官の日記(第一紀2722年と推定される) 襲撃はやまない。増援を申請に送った使者の首は、翌日にはオークの槍に刺さっている。5人まで減った。5人の兵士達で一つの砦を守るとは! 奴らが気づいたら終わりだ。 この野蛮人達が得られないささやかな勝利がある。私を殺す楽しみは与えない。 付記: バークバイト要塞の名で住民達に知られる、レマンズ・ブラフに現在居住しているウッドオークのクランは、第一紀に帝国の砦を侵略したオークのクランとは直接関係がない。
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