スポンサーリンク
書籍

犯罪者の精神

学者ミンガリオン

数年前私は帝都の牢獄を訪ね、囚人の死体をいくつか調べた。誰の話を聞いてもその囚人達はひどく暴力的で精神的におかしな連中だった。ヴィリアスという悪名高きコロヴィア人に通常の検死をしている最中、彼の頭蓋骨の底部に奇妙な刻み目を見つけた。それに基づき、2つの要点から成るある仮説を私は発展させた。

まず、犯罪行動は主に脳の変形に起因するということ。そして2つ目は、暴力的な犯罪者にはエルフと人間の初期段階の種族(その暴力性で知られている)と同じ頭蓋骨の構造が見られるということだ。それゆえこのような犯罪者は、大きな顎や傾斜のついた額などの共通的な身体構造で特定できる。私はそう考えている。

私自身による膨大な研究成果とそのような特徴の計測結果を基にして、犯罪者の種族別の序列表を作成した。それによると、頂点に分類されるのはノルド、レッドガード、ダンマーで、ボズマー、ブレトン、カジートが序列の最後に来る。種族間で共通して使用できる測径器があれば非常に便利だ!

残念ながら私の仮説を発表しようとする試みは、敵意と嘲笑の対象になるだけだった。種族差別主義者だと公然と批判されたこともある! だから私は心を決めた。私の研究を書き残し、次の世代の人々に託すのだ。彼らが広い心でこの画期的な科学分野を受け入れ、検証してくれることを願う。

コメント

スポンサーリンク