人間やエルフと獣を隔てるものは思考だ。考えることがなければ、我々は他者に共感することもなく、周囲を気遣うこともできない。 遠い昔から世代を超えて口伝で伝えられてきた治療法は、我々に生き延びるのに必要な心の平安を与えてくれる。 我々の病の取り扱いの難しさや、我々の保護された村落の治療効果を考慮すると、病の拡散を防ぐためにも、住人は天寿を全うするまで村の中に留まる必要がある。 「光によって 闇によって 内にあっても、外にあっても 互いに絆で結ばれている 希望によって 思考によって 大地によって 我らの魂が飛び立つその時まで」 言葉を口に出し、それを信じること。我々は秘密を守ることで自分達を縛っている。我々の思考が堕落を食い止め、こうして平和に存在することを可能にしているのだ。 村の避難所は長く忘れ去られていた時代に、必要にかられてこの場所にたどり着いた人々から引き継がれたものだ。 彼らの苦しみが我々の住む土地を神聖なものにしてくれた。我々の約束は、それを神聖なまま保つことだ。
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