ようやく、見つかったかもしれない。 「ガーディアン・アイ」の在りかを突きとめたかもしれないと夫に書き送ったのが数日前のこと。そして今夜、夫がやってきた。言うまでもなく、愚連隊じみた「研究者」の一団を引き連れて。彼らは「お祝い」と称して、塩漬け肉とワインを持ってきた。 チームのみんなは探索の中断を喜んでいるけれど、まだ「アイ」が見つかったわけじゃない。 夫のクインタスにはそれが分かっていないようで、「ガーディアン・アイ」、つまりヴォレンフェルとその在りかについて知っていることをすべて教えろとせっついてくる。それにしても、夫が連れてきた浮かれた一団の外見が気に入らない。いつも隅のほうでひそひそと囁き交わしている。言いたくないけれど、私は夫を信用していない。でも、彼が提供してくれる人手は必要だ。 それにしても疲れた。もう何日も眠っていない。チームには満足な食事と一晩の熟睡が必要だし、私も同じだ。 アブナフ、あなたがこれを読んでいるかもしれないから、ヴォレンフェルの在りかを書いておこう。ええ、変わり者のあなたがこの日記を盗み読みしてることはお見通し。どうせ今夜は飲み過ぎて、明日の夜明けに出発するチームについてこられないでしょう。無理せず後から来るといいわ。
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